京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 夏の色に染まっていく・・・ 

2010年05月16日 | 日々の暮らしの中で
       堺町御門付近、

キッキッキッキッキッと鳴く声がする。
なんという鳥だろうか…、悲しいかなわからない。
どうもこれは「キョッキョッキョキョキョキョ」と鳴いていることになるらしい。
卯の花が夏を告げる花なら、夏を告げる鳥は時鳥だといわれる。ほととぎすの声だったのだろう。

松岡正剛さんの回想に、小学校5年生のとき、「鳥は声で見なさい」「言葉でおぼえるなよ」と教えてくれたというセンセーが登場していた。日本野鳥の会の創始者、鳥博士だったとわかったのはずっと後のことだったと。

木々を揺らし、やわらかなやさしい若葉をそよがせて風の音がしている。高いこずえの中で、いくつもの違った鳴き声がしているのはわかるのだ。だが、残念なのは名前すらわからないこと。

         

総勢511人、1キロに及ぶというみやびな行列が、ここ京都御苑堺町御門から都大路へと繰り出していった昨日。葵祭りは8万7000人人の見物人で賑わったと発表された。

一転、のんびりとした日常に戻った今日は、たくさんの子どもたちが小川で水遊びに興じている。お弁当を広げる家族連れ。横向きに寝転んで老夫婦が話し合っている姿に、思わず笑いを誘われ聞き耳を立ってしまった。思い思いの穏やかな休日だ。
こんな光景が好き。
こうして京も夏の色に染まっていく。    

「焼酎一杯グイーッ」、これは家に帰ってから!??
 … センダイムシクイはこういって鳴いているのだそうな。
 
コメント (4)
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