初夏の木の花には白い花が多いと言うが、植物でもなぜか白い花が好きだ。
やわらかで清楚な趣がある。庭の奥で忘れられたような状態で、なまめかしげに倒れ掛かるところを支えられて(ひっぱられ?)、優しい花を咲かせてくれた。
こんな隅っこで特別主張もせず、いつの間にやらなんともまあきれいに咲いてくれたこと!! 私と芍薬さんとのコミュニケーションを図る。咲いてみれば充分な存在感あり。来年はもっと大事にしてあげるからね~。(およそひとり生えなのだ…)
その深い心遣いで、大きくてきれいな蝶を招いたらいい。
根が得た滋養のおかげで花が咲き、花の美しさが賞賛される。誰もその根っこを問わないけれど、その根あってこそ、薬草なのだった。
歳時記によれば、古く中国では牡丹を「花の王」、芍薬はそれに次いだ「花の宰相」と呼んだとある。宰相とは、古く中国で、天子を補佐して大政を総理する官と説明される。
重厚感のある牡丹の花が終わる頃咲きだす芍薬の花。何事も天子を越えず控えめに。
この奥ゆかしさがいいではないの。
手で触れてみた。柔らかで、しっとりしている。
木蓮の木の下、牡丹の花と納まった母の笑顔が残った。芍薬相手に長生きすればよかったのに。
やわらかで清楚な趣がある。庭の奥で忘れられたような状態で、なまめかしげに倒れ掛かるところを支えられて(ひっぱられ?)、優しい花を咲かせてくれた。
こんな隅っこで特別主張もせず、いつの間にやらなんともまあきれいに咲いてくれたこと!! 私と芍薬さんとのコミュニケーションを図る。咲いてみれば充分な存在感あり。来年はもっと大事にしてあげるからね~。(およそひとり生えなのだ…)
その深い心遣いで、大きくてきれいな蝶を招いたらいい。
根が得た滋養のおかげで花が咲き、花の美しさが賞賛される。誰もその根っこを問わないけれど、その根あってこそ、薬草なのだった。
歳時記によれば、古く中国では牡丹を「花の王」、芍薬はそれに次いだ「花の宰相」と呼んだとある。宰相とは、古く中国で、天子を補佐して大政を総理する官と説明される。
重厚感のある牡丹の花が終わる頃咲きだす芍薬の花。何事も天子を越えず控えめに。
この奥ゆかしさがいいではないの。
手で触れてみた。柔らかで、しっとりしている。
木蓮の木の下、牡丹の花と納まった母の笑顔が残った。芍薬相手に長生きすればよかったのに。