京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 テッペンカケタカの朝…

2010年05月29日 | 日々の暮らしの中で
  …カケタカ …カケタカ

寝ぼけた頭で聞き止めた。珍しい鳴き声がしていた。
テッペン/カケタカ テッペン/カケタカ テッペン/カケタカ
ほんのわずかに、「テッペン」「カケタカ」の間にまがある。
そして、「テッペンカケタカ〇テッペンカケタカ…」の間で3回繰り返しては、一息ついているようだ。

松岡正剛さんが言われる「鳥は声でみなさい、言葉で覚えるなよ」と教わったという少年の日の思い出。…だが、あの声は、あの鳥は、テッペンカケタカなのだ。

「テッペンカケタカ」と聞きなしたのは京都の人で、京都のアクセントでならそう聞こえても無理はないらしい。金田一春彦さんの『ことばの歳時記』によれば、それも関西での話であって、愛知県三河のほととぎすは「特許許可局」と鳴いているそうな。
ほんとうだろうか。

♪ 忍び音もらす 夏は来ぬ
    … 胡蝶の夢から覚めた朝だった。

何とはなしに肌寒さのある日が続いている。

    地味な花だが形が美しい、じゃがいもの花。
コメント (4)
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