京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 心に慈雨・・・

2010年05月24日 | 日々の暮らしの中で
雨に濡れた椿の葉。艶やかな緑の実がいくつも付いているのだけれど、栄養失調か、なかなか大きくならない。
やがて赤みを帯び、秋には成熟し褐色になっていく。熟すと割れて硬い暗褐色の粒が2・3個見られるようだ。

激しい雨の降りようだったここ2日ほど。
窓を激しく打ち、軒に流れ樹木に注ぐ、その雨の響きが人の心を動かすことといったら、高い木をきしませる風の叫び声より、渓谷での風のむせび泣きよりも勝っている…。
荷風がそんなことを言うが、雨の日はなぜか人の気持ちを落ち着かせるものがある。

雨の中、歩いていると、甘酸っぱいイチゴの香りが漂ってくる。摘み取ったイチゴが入った木箱をハウスから軽トラの荷台へとせわしく積み込んでいた。あのたくさんのイチゴ、どうするんだろう…。
イチゴを買って帰ることにした。“甘酸っぱい“記憶の一つ…、など出てきそうにもないな。

種を撒いて10日、頭に土をつけて朝顔の芽が伸びてきた。今年ももやしっ子???

五感をもって今の季節を楽しむ暮らしぶりには、まさに慈雨となった。



コメント (6)
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