京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 人招き・金招き

2010年05月14日 | 日々の暮らしの中で
娘が私を「お母さん」と呼ぶ。孫のJessieは私を固有名詞で“おかあさん“だと思ってしまったのか、いまだにその呼び方が抜けないでいる。自分の母親は「マミィ(ちゃん)」なのでなんら支障はない。
「母の日」を前にJessieが“おかあさん”に描いてくれた絵だそうで、娘からの小さなプレゼントが添えられて届いた。 

 Jessica画伯の作品    
比べることはよくありません。“おかあさん”はこのくらいの年齢の差などまったく意に介しません(笑)。

お返しに私も絵葉書を出すことにした。
マグロが食べたいなあ~、と言ったという前回は寿司の絵葉書で、今回はこれ、勢ぞろいのネコに決めた。

達磨、福助と並ぶ日本独特の縁起物の一つ招き猫は、江戸の街で誕生したという。
焼き物の町愛知県瀬戸市の招き猫ミュージアムの案内によれば、右手が「金招き」、左手が「人招き」をしているらしい。浅草の仲見世で見た貼り紙にも、確かそう書かれていたと記憶している。人気が高いのは小判を抱えたものだそうだ。

ではこの写真はどうなるの。
まったく節操のない、欲丸出しのおネコさんたち。
首輪に福はかわいいとしても、右も左も関係なく、いただけるものはすべて招きこもうという当今の事情の反映か。さした根拠はない、というだけのことかも知れないが。

招き猫は機会を与えてくれるが、結果まで付いているものではなく、機会を生かせるかは本人次第、そんな真面目なお説を説く寺もある。だから小判を持たぬ猫もいるのだと。
良き友多きは人徳ゆえ、お金で友は買えませぬ。が、無くても困るもの。
Jessieの金庫は葉っぱでいっぱいね。

コメント (4)
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