京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 人の数だけ・・・

2011年03月19日 | 日々の暮らしの中で
             
久しぶりに訪れてみた御苑。散策を楽しむ人で賑わっている。なんら変わることなく平和だ。
何の目的もなく、春の日差しを浴びながら歩いた。見ごろの梅林にはふくよかな香が漂う。
日脚が伸びて、明るい光や温かな風を誰もが心待ちにしているはずの季節、春。

「これが私の故里だ さやかに風も吹いてゐる」中也が彼の故里山口市を歌ったという。
人間の数だけある「私のふるさと」だが、どうも言葉の響きも悲しげな春だ…。

気になるのはおまわりさんの姿だった。烏丸丸太町周辺、堺町御門を入るとすぐ脇に警察車両。御苑内の駐車場には、消防車や救急車を含めた物々しい数の関係車両が止まっていた。

ヘリコプターの音で思いだすことがある。
2003年10月、京都迎賓館に当時のブッシュ大統領(アメリカ)をお迎えするとき、3方向から飛んできたヘリコプターが御苑内に降りたそうだ。そして3方向に飛び去ったという。映画でしか知らない“おとり作戦”を、地でいくものだった、といった話を聞いたことがあった。

ロケット弾さえ跳ね返すという迎賓館の屋根。
ここで日中韓の外相会談が行なわれたのを知ったのは夕刊でだった。心強い災害支援を受けることもできるのだろう。

ところで、三者はどのようにしての京都入りだったのだろうか。
コメント (4)
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