京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 あかりをつけて

2011年03月03日 | 日々の暮らしの中で
               

2003年、ちょうど8年前の3月3日、オーストラリアを旅行中だった娘から絵葉書が届いていた。
オーストラリアで最も美しいと言われる海のあるエスペランスからとある。こんなポストカードではとても伝わらないけれど、鳥肌が立つ美しさだと感動し、「お母さんの目で見て欲しいわ、見せてあげたい!」と書いてくれてある。
この月末の27日には帰国が決まっている。帰国後の夢を描いていた23歳の春。
Take it enjoy and good luck!  弾む心を結んであった。
それよりさかのぼる1年前、4年間の大学生活を終え「今までどうもありがとう」と言葉を残し、オーストラリアへ飛んだのだった。

1月31日にはシドニーの郊外ウォーターフォール駅付近で二階建て通勤列車の全車両脱線の事故があった。3月にはアメリカのイラク攻撃が始まるだろうと囁かれ世界的に不穏な情勢だった。
いつも親が思うことは、元気にしてるかな?寝たかな?起きたかな?ご飯食べたかな?たまには連絡してよね、なのだ。クライストチャーチで被災したわが子を思う親御さんたちの心も熱いというのに…。

いつの間にか大人になって、娘もいなければ孫もいない桃の節句
折角の雛人形、せめて来客の目に触れさせたいと襖を開け放ち今日を迎えた。
老いたとは言え、家には二人の女。婆さま、雛の料理に添えて、白酒一口いかがです? 

桃の花の下照る道に、出で立つJessieも似合いそうだけれど? 今日はいかに・・・。 
赤は魔よけ・緑は健康・白は清浄だったか、雛の菓子に思いを寄せて、女達の幸せを祈ろうか。
コメント (8)
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