京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 春の女神

2013年03月06日 | 日々の暮らしの中で

先日の稔典先生のお話の中でも登場した佐保姫。姫の衣の裾が濡れていた…という句、あらまあ~!と眉をしかめてはなりませぬ。
題詠で情趣の世界、美の世界を作った百人一首とは異なり、和歌には出てこない「道具」を大事に、歌われることのない世界を作るのが俳句だというお話でした…。「本来なら俳人はこうした句を詠まなければダメなんですよ」などと、会場にいる多くの“女性俳句作家”に向けても笑顔で言い添えられたことでした。

佐保姫は春の女神です。「天地の色をおりなす」「春の造化の神也」。平城京の東にある佐保山を神格化したと言われるようです。
春日の奥山から流れ出る佐保川…、佐保・佐紀路、斑鳩の里、山野辺の道、秋篠の里…。奈良のこうしたゆかしい名前や地名の響きに、憧れをもって花の大和路を歩いてみたくなります。


ようやくのこと姿を見せ始めた芍薬の芽は力強い勢いを感じさせてくれます。あー、この勢いに乗っかりたいものです。グン!グン!グン!!ファイトが湧きました!?? 調子よ過ぎですか…。女神も微笑んできました。春風に氷のとけるように日待月待、我が身の上にも希望という文字を掲げて先ず一歩、といこうかしら。さて、何のこと? もう数日だけ「ひ・み・つ」。
コメント (2)
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