嵐山の渡月橋北詰め付近に、時雨殿という文化観光施設があります。「小倉百人一首の殿堂」です。100人の歌仙人形を一体一体まじまじと…もなかなか楽しいです。歌合わせの舞台も、人形の向き・配置、衣装、調度等々4分の1サイズでの再現だそうですから興味深いものでした。
展示室のぐるりには100首の歌がチタンパネルに刻まれていたりと、百人一首の世界に浸れるようです。リニューアルオープン1年になります。
Girl's Festivalだった3日、ここで坪内稔典さんの記念講演がありましたので、友人と参加してきました。講演のテーマは「俳句から見た百人一首」です。『「詩歌連俳」(「漢詩・和歌・連歌・俳句」)はともに風雅なり。』(「三冊子」)
では俳句と和歌とはどう違うか、この観点からのお話でした。「俳句は、上3つのものが、和歌が歌わないもの・ことすべてを見つけて題材とする。見ること、聞くこと、作者の感じることすべてが俳句になる」と…。
娘さんが学校で俳句を習いだしたある日、「お父さんが作るような俳句は全然教科書に載っていない」と言ったのだそうです。そして「あなたのお父さんの俳句はダメだから、私たちが直してあげる」と友達から言われたと。
稔典さんの句「三月の甘納豆のうふふふふ」を → 「三月のひな人形のうふふふふ」と添削したそうです。
しかし、稔典さん曰く、「ひな人形では、わかりすぎてちっとも面白くないのです。」 「取り合わせの違いが、違った日常を生み出して面白いのですよ」とおっしゃる意味を興味深く感じたところです。
水中の河馬が燃えます牡丹雪
多分だが磯巾着は義理堅い
老人は甘いか蟻が五、六匹
「桜散るあなたも河馬になりなさい」 もありますね。稔典先生、とても素敵なお人柄を感じさせていただけます。
今日はウオーキングにちょっとだけ気持ちを入れて?午後の時間を過ごした。夜は絵本点訳に、それこそ気合を入れて出席。寒くておさぼり続きだったから…。明日も歩こう~、かな。