【京観深々(きょうかんしんしん)シリーズ】の一環で、一日、「京の春の歳時記セレクション」と題したお話がありました。三月、四月、五月の京の歳時記を取り上げ、細かな解説、見どころなどを案内していただけました。そして、各月の中でお薦めとして挙げられたもののご紹介です。
■3月15日:「嵯峨のお松明」(清涼寺) ― 清涼寺の涅槃会のクライマックスです。巨大な3本の松明は、「早稲」「中稲」「晩稲」を意味して、吉凶を占うものでもあるようです。お釈迦様の遺徳を忍ぶ涅槃会ですから、巨大な炎は荼毘に付される様子を表すというお話でした。嵯峨大念仏狂言の奉納もあります。
■4月(第2日曜日)14日:「やすらい花(祭)」(今宮神社・玄武神社・川上神社) ― 「紫野御霊会」と呼ばれた平安時代から続く厄除けの行列です。京都の三大奇祭の一つで、重要無形民俗文化財です。
赤熊(しゃぐま)や羯鼓(かっこ)が髪を振り乱して練り、躍って病菌を滅するのだそうです。赤熊の髪の色が赤いのは炎の精霊を現わし、それがやがて消えて炭になる様を黒い髪が現わしているとのこと。行列の「花傘」の中に入ると無病息災のご利益有り~、だそうです。
■5月18日:「御霊祭」(上御霊神社) ― 400年以上前の御所車(牛車)が行列に加わり、神輿の御所参内が復活しているのが見どころのようです。
3月14日から16日にかけては「涅槃会」が営まれます。東福寺の涅槃図は14mという大きなサイズで有名ですが、普通は描かれることの少ない猫が登場します。明兆さんが描いている傍で、猫が筆を彼の手元に運んだり下げたりとお手伝いした?とか。明兆が「おまえも描いてやろか?」と言ったのかどうか…。日本一大きなサイズが16mもある泉涌寺のものです。
涅槃図はそれぞれに少しづつ描き方に違いがあります。赤いペアの仁王さん、腕が6本の阿修羅がいたり、釈迦の母親が天界からやってくる構図、「沙羅」の木が東西南北に、「双樹」ですから4×2で8本、葉の色の変化…。チャンスがあれば大きな涅槃図を拝観したいなというのが私の思いです。
私も一度北枕で寝てみようか?と思いました。体内の様々な巡りが良くなると聞いてはいますが…。
(写真はネットより拝借)
■3月15日:「嵯峨のお松明」(清涼寺) ― 清涼寺の涅槃会のクライマックスです。巨大な3本の松明は、「早稲」「中稲」「晩稲」を意味して、吉凶を占うものでもあるようです。お釈迦様の遺徳を忍ぶ涅槃会ですから、巨大な炎は荼毘に付される様子を表すというお話でした。嵯峨大念仏狂言の奉納もあります。
■4月(第2日曜日)14日:「やすらい花(祭)」(今宮神社・玄武神社・川上神社) ― 「紫野御霊会」と呼ばれた平安時代から続く厄除けの行列です。京都の三大奇祭の一つで、重要無形民俗文化財です。
赤熊(しゃぐま)や羯鼓(かっこ)が髪を振り乱して練り、躍って病菌を滅するのだそうです。赤熊の髪の色が赤いのは炎の精霊を現わし、それがやがて消えて炭になる様を黒い髪が現わしているとのこと。行列の「花傘」の中に入ると無病息災のご利益有り~、だそうです。
■5月18日:「御霊祭」(上御霊神社) ― 400年以上前の御所車(牛車)が行列に加わり、神輿の御所参内が復活しているのが見どころのようです。
3月14日から16日にかけては「涅槃会」が営まれます。東福寺の涅槃図は14mという大きなサイズで有名ですが、普通は描かれることの少ない猫が登場します。明兆さんが描いている傍で、猫が筆を彼の手元に運んだり下げたりとお手伝いした?とか。明兆が「おまえも描いてやろか?」と言ったのかどうか…。日本一大きなサイズが16mもある泉涌寺のものです。
涅槃図はそれぞれに少しづつ描き方に違いがあります。赤いペアの仁王さん、腕が6本の阿修羅がいたり、釈迦の母親が天界からやってくる構図、「沙羅」の木が東西南北に、「双樹」ですから4×2で8本、葉の色の変化…。チャンスがあれば大きな涅槃図を拝観したいなというのが私の思いです。
私も一度北枕で寝てみようか?と思いました。体内の様々な巡りが良くなると聞いてはいますが…。
(写真はネットより拝借)