京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 一家に一冊

2013年04月02日 | 日々の暮らしの中で

第61回学習図書まつりが開催されている。“サクラ咲いたら本屋さんへいこう!”と呼びかける案内を新聞でみかけ、まだJessieが国語辞典を持っていなかったことに気付かされた。時期的には早いのだったか。子供たちにも何年生かで辞書引きの学習過程がちゃんと用意されていたはずだ。小学校入学と同時に辞書を買っていたのかどうか、25年近くも前になることを思い出すのだが、記憶も古びてしまって定かではない。

「すべての漢字にふりがながついて、一年生から使える」とある国語辞典。Jessieは4月には日本語補習校2年生に進級だから、ちょうどいい!?? 学校から指示があるのかもしれない、それを待つべきなのか。それはそうとして一度この目で確かめてみようと書店に足を運ぶことにした。

太い赤字で印刷された見出し語が片側1ページ内にも数多く並んでいる。見開きにしたら真っ赤っか。黒字の見出し語もむろんある。この太くて赤い語は何なのだろう。見方、使い方などを読んでみると、「大事な語」だということを示しているらしい。まっかっかっかなのだから、目も眩むようでたまらない。このような編集で、今の子は見やすいのだろうか。勝手な好みを言うなら、とてもじゃないが…と年齢差も忘れてぼやきたくなった。成長に合わせて辞書類も買い替えていくが、人生で初めて手に取るような初期の国語辞典を久しぶりに手にしてみて、正直驚かされた。

      賑やかにと包装紙を選んでみたが、ちと失敗したみたいだ。
勇み足だったかな…。でも、何より身の回りにあることが大切なのだと思っている。いずれは「辞書を引く」ということも母親から教えてもらいつつ親しんでいけたらよいのだろう。言葉の意味を知るには、そのための方法を知らなければ引きこなせない。言葉から言葉へと、新たな出会いもあることだろう。何を発見するだろうか。どんな楽しみを知ってくれるのだろう。多くは願わない。ただ目に着くところには置いておいてもらいたい。自然と手を延ばしてくれる機会が多くあるようにとだけ期待して。一家に一冊、というには少し…、いや、HALL家にぴったりの辞典だろうか。

コメント (10)
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