京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 土壌改良

2013年06月28日 | こんな本も読んでみた

 「たのしみはほしかりし物銭ぶくろうちかたむけてかひえたるとき」、橘曙覧がいう。
銭ぶくろから小銭をたったの二つ、100円硬貨1つと5円玉をレジで払って、手元に置きたいと願っていた『群青の海』(1993年12月15日第1刷発行)を思いがけずに手に入れることになった。欲しいものを手に入れる、やったね!! ぞくぞくっと、愉快だ~!!

草むらに埋もれたブロックを移動させようと思い、ついていた泥を落としかけたら、突然にくねっ!と動くものが現れた。にょろにょろと出てきたミミズが2匹。ぶるぶるっとしてからシャベルですくいとって遠くへポイッ! 
ミミズは土を食べ、そこに含まれる有機物や微生物を消化吸収し排泄するという。ということは、土がミミズの腸を通過することで田畑の、我が家の庭の土も、肥えた土に生まれ変わていくことになる。
土壌改良のためにもミミズが利用されるとは、あの気色悪い外観でエライ優れた働きをしているものだ。一瞬の悲鳴のあとにシャベルの先で思いっきり跳ね飛ばすことなど、まったくもって無礼千万なのかもしれないけれど、でも、やっぱり…。

生態系の要にある土壌、人の営みにおいても同じことだ。良い環境を整えて、と思う。 いいことづくめでは終わらなかった。



コメント (4)
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