(府立)〈植物園つうしん〉で先日、上のオニグルミの大きな冬芽の写真が紹介されていた。
「冬芽は落葉樹において春に再び葉が開くための準備をしている新芽で、それぞれの樹種により個性がある」。
秋に葉が脱落したあとの「葉痕がヒツジやオオカミの顔に見える。」「目鼻のように見えるのは枝と葉の間で水分をやりとりしていた管(維管束)の断面」、といった説明も私には新知識を得るような状態で、目は写真と説明文とを何度往復することだったか。
オニグルミと自分が見知ったクルミとどう違うかも曖昧だが、今は葉を落としているので知らなければ殺風景な1本の木としか見ずにやり過ごしているのだろうが、川沿いを歩いていて、この木が時季にはたくさんのクルミの生る木であることを知っていた。ついで、ある時期になるとすっかり実がなくなることも知っていた。鬼?「オニ」がつくほどの特別感はないクルミの木だ。
帰宅後、ちょっとボケてしまった写真を、これまた見入ることになったのだけれど、ヒツジやオオカミが浮かんではこない。
秋に葉が脱落したあとって、ここかな? う~ん? 水分をやりとりした「管」の断面って…。 わかりずらい。やはり写真がイマイチまずいか。
単調になりがちな生活。薄っぺらくなってしまわないように、何とかなんとか工夫したい。
水温む季節になって、ふと、思いがけなくも命の目覚めに出会えるような機会が増える。