京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

ひとり観梅祭

2021年02月25日 | 日々の暮らしの中で
もともとは西の畑にあったものを庭師がこの位置に植えたと伝わる梅の木です。


ご老体。今年の花つきはあまりよくありません。



北野天満宮では梅花祭がありました。そんな華やかに賑わう場とは縁遠くありますが、
  観梅やよく日の当たる縁の先     (観梅やよく日の当たる谷の中  渋沢渋亭)
縁に腰を下ろして、ひとり見つつ春日を暮らしました。

今春、梅のことを書いた文章で一番心に残ったのは・・・
元『暮らしの手帖』の編集長だった澤田康彦氏による新聞連載ミニコラム「暮らしの歳時記」にあった
「梅は静かに長くこちらを見つめているような木」という一節でした。

桜にはこうした感覚がわきません。静かで清楚な趣、まさにこれ。
静かに、見飽きることがありません。
コメント (8)
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