京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

川に遊ぶ日ぞ

2023年07月02日 | 日々の暮らしの中で
雨があるから晴れがまぶしい、と言っていいかしら。

     梅雨晴れ間 「人間川に遊ぶ日ぞ」


 
 

昼からオタマジャクシを見に出ることにした。
そして運動不足解消に、周辺をちょっとひと歩き。暑いこと!



いるいる、うじょうじょいたが、これすべてが蛙になったらさぞや見事なカエルの歌が聞こえることだろう。足音にいっせいに身を隠す賢さだ。
この近くの田んぼでカブトガニを見つけたことがあったが、今は中途半端な畑になって、草が茂っている。

 〈七月の大べら坊に暑さかな〉 一茶
『ひねくれ一茶』(田辺聖子)を超がつくほどスローなペースで読んでいる。
「おどろくべき多作家」「吐く息、吸う息に作る男」、一茶。
 前出の〈人間川に遊ぶ日ぞ〉も、一茶の句よりの拝借になる。

生涯を通して、現存しているすべてを合算した数を、次のように聞いたことがある。
  一茶 35000句
  蕪村  4000句
  芭蕉  1000句

次々と見事に引用しながら田辺さんは物語を進める。
「兜を脱いだ。読み終えたときの心境がまさにそれだった」と五木寛之さんが書かれていたことが、遅まきながらだが購入の決め手となった。
読み始めてかれこれひと月にはなるのに、まだ4分の1だわ。



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