京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「はなむすび」

2010年01月04日 | 日々の暮らしの中で
                  

三が日が明けて仕事始めとなった今日。

人の気持ちを気付いていくれる、優しいおせっかいな友人たちとペチャクチャペチャクチャ。それだけで何か刺激があり新しいことを学んでいる。ここにはここだけのなんともあたたかな、安らげるわたしの居場所がある。
見えないけれどあるもの、ってやっぱりあるのよ。ほっとする、といった満足感、心地よさ。見えないけれど価値があるもの。精神的満足感は必然優先順位が高くなる。

広げ忘れたカレンダーを飾っていた「はなむすび」。
一本の紐を手で結んで作り上げる伝統の結び。今は実用と装飾を兼ねて多様な結び方が工夫されている。日常身の周りに見ることができ、「飾り結び」という呼び方のほうが知られているのだろうか。


「結ぶ」。古来、その行為の背景には霊力を封じ込め、その絆によって、その場を離れた者が再び無事に帰るように願う、という信仰があったという。
人は心を結ぶ。姿もない、つかまえどころのないものだが、結ぶことで思いがけない強い絆が生まれることだってある。

今日のぶん一つ、美しいおせっかい力に感謝してくり~っとひと巻き弧を描き、結わえておこう。歩いた道が模様になればいいのだけれど…。
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 去年今年・こぞことし

2010年01月01日 | 日々の暮らしの中で
              

聞こえてくる鐘の余韻が消えかかる頃を見計らって、ひと撞き、ゴォ~~~ン。

百八もあるという人間の煩悩。それらを払うために撞く除夜の鐘の音を聞きながら、ゆく年を送り、来る年を迎える。そんな交替の儀式か。
一年の終わり。やはり止めることのできない「時」というものを、強く意識する気がする。一区切りつけることで新しい出発を迎えようというわけだ。
   街で…   海の向こうでは

頭上高く冴える月明かりは、本堂の甍を白く照らす。北風が白い雲を吹き払っていくと、やがて灰色の雲に覆われ雪がちらつく。厳しい冷え込みの大晦日となった。
「去年」から「今年」へ、「時」は静かに移ろう。

楽しかったJessie との日々への感謝。できることならいつも新鮮な気持ちでいたいと思いながら、薄ぼんやりしていく日常にカツを入れていただくような出会いへの感謝。友人の行動に巻き込んでもらって視野が広まった体験。学ぶことの楽しさ、磨き合うことの素晴らしさを感じる時間。心温まる積極的交流にのめり込む日々もあった。

思えば、新しいことの発見や出会いを感じる、喜べるってことは、心も錆ついていないってこと。これからも地道に自分の道を淡々と行くことにしようっと。ひそかに燃やす、いく様もの「こころ」を抱きながら、ね。

一年の計をたてる今日。この一年は、今日が初歩。
日記帳に書いておこう、私の思いを~~。 
実は、「計」をたてるまでの余裕はなかった。早速に出遅れたのかしら…。
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