Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

"Fracture" & "The Hoax"

2007-09-02 22:12:13 | 機内食・映画・美術展
今回のインド、JALで行ったら機材はBー777、映画もVODになっていて、先日の香港行きよりもいいじゃない。
機内食はエア・インディアのカレーの方がおいしいけど、今日は何時間遅れるのか、なんて心配をしなくていいのがJALのいいところ。
というわけで、旅行記の前に機内で見た映画のこと。今回は未公開作2本。

"Fracture"
アンソニー・ホプキンスの妻殺しを、若いライアン・ゴスリング検事がどう立証するか、というお話。
裁判物というと弁護士が主役ということが多いのだけれど、今回は検事、しかも若くて自信満々、検事なんて辞めてがっぽり儲かる企業弁護士になろうとしているやつ、という設定がうまい。金権弁護士批判にもなっているし、若い法律家の成長物語にもなっている。うまい脚本だ。

ごひいきのデビッド・ストラザーンが出ているのもうれしい。見せ場はないけれどますますしぶいおやじになりつつある。好み。

「ダイ・ハード 4.0」に出ていたアラブかインド系のような役者をここでも発見。調べてみたらクリフ・カーチスというニュージーランド出身の人だった。マオリ族の人だったのね。何人にも見えて、これは便利かも。

アンソニー・ホプキンスは相変わらずうまいけど、やっぱりハンニバル・レクターが入ってしまっている。あの役からはもう一生逃れられないのか。インドの新聞に偶然載っていた映画トリビアによると、「羊たちの沈黙」でのハンニバル・レクター出演場面はたったの18分なのだそうだ。18分に支配される俳優人生?

地味だけれどよくできた裁判もの映画。脚本の勝利、おもしろい!

"The Hoax"
ハワード・ヒューズの”にせ伝記”を書いた実在の男をリチャード・ギアが演じる。
金が欲しい、有名になりたい、そのためならどんな努力でもするって、実にアメリカらしい。その努力、ちょっと方向を変えればいいのにねえ。
と、スウェーデン人監督のラッセ・ハルストルムも思っているのだろう。そのためか主人公に対して思い入れもなければ突き放してもいなくて、なんとなく中途半端。その上年を取ったリチャード・ギアに魅力がないので、どこにも感情移入ができない。

ラッセ・ハルストルムのどこかぽわわーんとした暖かみのあるところが好きなので見てみたが、この題材は向いていなかったよう。もっと冷酷に撮れば面白くなったかもしれないが、モデルが存命ではそれもできなかったか。
悪くはないが面白くもない映画。


映画を2本見ていたら、インドに予定より40分も早く着いてしまった。
コメント
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