Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

東欧 博物館めぐり 9

2007-05-17 16:31:30 | ヨーロッパ
5月20日

前日の晩から体調最悪。ドイツ料理屋でこってりしたカブのクリームスープを食べたら胃が動かなくなってしまったのだ。消化不良がこんなに苦しいとは知らなかった。

そんなわけで午前中は休養のためバスに乗って過ごすことにした。旧東ベルリンまで往復、窓から覗いているだけでも住宅が共産国らしいアパートに変わるのが分かってなかなかおもしろい。広々しているが色も緑も少なくて無機質な感じ。これも何年かしたら劇的に変わるのだろう。なぜか一枚も写真を撮らなかったのが悔やまれるが、体調が悪いときはこんなものかも。

ベルリン市内は2階建てバス、市電、地下鉄、電車と公共交通が良く整備されていて、しかもわかりやすい。ドイツのこういうきっちりしたところが好き。

バスで英気を養って、いざ博物館島へ出陣。
まずはペルガモン博物館。一番人気の巨大博物館。
 
 有名なのはもちろんトルコからかっぱらってきたペルガモンの大祭壇だが、それよりもこれ  バビロンのイシュタル門。
青いタイルと動物紋が美しい。
これに続く廊下にもライオンが並ぶ。
  
 なんという洗練。

他にもインド・ムガール時代の商人の部屋とか
 
ペルシャのタイルとか
 
 
この博物館はイスラム文化セクションも充実している。

体力温存のためギリシャ・ローマのセクションはとばして、今度は旧博物館へ。

有名なエジプト博物館が今はここに間借りしているのだ。後のクレーンは改築中の新博物館。これが2009年に完成したらエジプト・コレクションはこちらに移るらしい。

また一階のギリシャ・ローマをとばして2階のエジプト・コレクションへ。
麗しきネフェルティティ様に拝謁。
 
どの角度から見ても完璧な美しさ。現代的な風貌と言い、色と言い、とても3400年前に作られたものとは思えない。あまり美しすぎるのでこれは本人の肖像ではなく、理想化した美女像だと言う人もいるらしいが、同じ部屋にあるもう一つの肖像も良く似ているので本当にこんな美女だったのだろう。

こちらの彫像も素敵なのでじっくり見ていたら、監視員のおばさんがうれしそうな顔をした。おばさん、きっとみんなが有名な方ばかり見てこちらを見ないのが寂しかったのね。

ネフェルティティ以外の収蔵品も本当に素晴らしい。
  
 
エジプト・コレクションというとやたら大きくて重そうな王様の石像などが多いのだが、ここのは違う。小さくて愛らしいものが多い。エジプトもののコレクションならここと、リスボンのグルベンキアン美術館が趣味がいい。

ドイツ人って意外と(失礼!)趣味が良かったのね。

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「クイーン」

2007-05-16 23:33:40 | 機内食・映画・美術展
日比谷シャンテシネで「クイーン」鑑賞。
水曜4時半からの上映は「女性デー」のためもあって満席、95%女性。すご。

頭のいい映画。作っている人たちがめちゃくちゃクール。まあ、クールじゃなきゃこんな映画は作れまい。

おちょくっても問題ない王族(フィリップ殿下と皇太子、それに死んじゃった皇太后)はけなし、人気はあるけど義務を果たさなかったダイアナには冷たい視線を向け、女王陛下はきっちり持ち上げる。これじゃ王室も文句は言えまい。トニー・ブレアがカッコ良過ぎるような気もするが、人気もすっかり落ちて辞任を表明した今となると、ラスト近くの女王の台詞「人気は続かないのよ」がものすごい皮肉。

主演女優賞総なめのヘレン・ミレンがうまいのは当然だが、トニー・ブレアと下品なかみさんが笑っちゃうぐらいそっくり。顔もよく似せているが、仕草や表情、雰囲気など、演技のうまさ。マイケル・シーンってすごい。

主演二人があまりにもうまいので、フィリップとチャールズの「らしくなさ」がもったいない。フィリップはアメリカのごう慢おやじで貴族のごう慢じゃないし、チャールズの役者はブッシュの方が似ているので困る。

それにしても女王もブレアも現役ばりばりのうちにこういう映画を作れるイギリスって、やっぱりすごい。
日本なんて100年経ってもこういうスタンスでは皇室を語れまい。ネタだったらイギリスに負けないくらいあるのにね。
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東欧 博物館めぐり 8

2007-05-16 01:55:41 | ヨーロッパ
5月19日

早朝、プラハ中央駅からベルリンへ向かう。
 中央駅は一見豪華だが、よく見ると結構みすぼらしい。
 ベルリンまではECで4時間半
 のんびりした田園風景の中を進む。
今回の旅ではミュンヘン~ウィーン~プラハ~ベルリンと3回列車に乗ったが、予想に反してプラハ~ベルリン間が一番景色が良かった。

昼過ぎにベルリン動物園駅に到着。ワールドカップ直前のこの時期、新しいベルリン中央駅はまだ開業していなかったのだ。

ホテルは駅から徒歩5分の Sorat Art Hotel。場所のわりに安くて、ドイツらしい清潔さがうれしい。


小腹が空いたので街に出ておやつを探す。
 第二次大戦で破壊されたままのカイザー・ウィルヘルム教会の前の屋台でベルリン名物、カレー・ヴルスト 
ソーセージのカレー粉がけは友人の息子(バイエルン人)の言う通り、「おいしくない」。右のハンバーグが正解。

観光案内所で3日間有効のミュージアム・パスを買って、早速ゲマルデ・ギャラリーへ。文化センターの中にあって、隣にはベルリン・フィルもある。
1998年にできたゲマルデ・ギャラリーの内部は天井からの光が明るくて実に見やすい。そして収蔵品は、素晴らしすぎる!
 
ファン・アイクやクリストゥスなどフランドル派の作品は小さな宝石のよう。
 これはブリューゲルの猫 
 
 フェルメールは2枚もある
 
ジョルジョーネをはじめ、イタリア絵画も質の高いものばかり。

この美術館のコレクションは19世紀初頭、プロシアのフリードリヒ・ウィルヘルム3世から始まっているそうだが、充実したのは19世紀の終わりで、たとえばルーブルやウィーンなどの王室コレクションに比べると新しい。それでも同じように後発のロンドン・ナショナル・ギャラリーやニューヨークのメトロポリタンに比べて、寄せ集め感がないのはなぜだろう。ロンドンやNYはどうも「金にあかせて有名画家を一そろい集めました」と言う感じがしてコレクションに統一感がない気がするのだが、ここは一本筋が通っている感じがする。

名画を堪能した後はベルリンのシンボル、ブランデンブルグ門へ。

門も、その前の通りもでかい。

 こちらは新しいベルリンの象徴、連邦政府ビル。川をまたぐ通路を歩いてみたかったが、入り口がどうしても分からなかった。斬新でものすごく大きなビル。
 川の向こうにはできたばかりの中央駅。ガラス張りでこちらもでかい。

ベルリンは予想以上に大きく、広々しているのが印象的だった。

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東欧 博物館めぐり 7

2007-05-15 01:01:55 | ヨーロッパ
5月18日

朝食を食べに目の前の市民会館のカフェへ。


広々とした室内にアールヌーボーの内装がおしゃれでなかなか気持ちいい。

朝食セットは普通。結構いい値段したと思うが、これは場所代でしょう。

建物内部を見学。ミュシャのステンドグラスや照明がしゃれている。
 
中に売店があり、アールヌーボー調のアクセサリーなどがたくさんある。しゃれたお土産を探すならここが一番かも。

再び旧市街広場。有名な市庁舎の天文時計を見る。
 

それにしてもプラハは観光客が多い。それも団体さんが多くて、添乗員に連れられたアメリカ人の年寄りグループとか、先生に連れられた高校生の修学旅行とか。これほど観光地、観光地した所は久しぶり。意外に東洋人に会わなかったのはゴールデン・ウィークをはずしたからだろうか。

カレル橋を渡って丘の上のプラハ城を目指す。
 

欄干にある犬の浮き彫りは触ると願い事がかなうとやらで、ここだけぴかぴかの金色。

 道の両側のお店を眺めながら急な石畳をひたすら登り、やっとお城の入り口に到着。

学生たちにくっついて高い城壁の脇の方から入ったら中庭の真ん中に大きな教会がドーン。
  聖ヴィート教会 
ステンドグラスがきれいで、中の一面はミュシャのデザインだ。
  
 聖ヴァーツラフ礼拝堂も豪華。

塔があれば当然登る  

旧市街が眼下に広がり、カレル橋も良く見える。

昼食は中庭のカフェで。
 いも、いも、いも
 
王宮の大広間
 広い、が何もない

 
黄金小路と呼ばれる兵士たちの住んだ一角は今は土産物屋になってにぎわっている。

プラハ城を出て丘を下り、塔の上から見えた不思議な壁を目指す。
 役所か何かの中庭のようだが一方の壁が洞窟の中のようになっている。18世紀ごろに流行したらしいが、詳しいことは良く分からない。
 岩の間に動物が隠れている。

 
一日とてもよく歩いたので、ホテルのカフェで一休み。ここの照明もアールヌーボー。


プラハはなるほど絵になる街。こうして写真を再見すると良く見えるが、実は街の雰囲気はあまり好きではなかった。社会主義臭がまだ残っているからか、観光客ずれしているからか。おそらくその両方だろう。
チェコの良さを知るにはプラハの外に出る必要があるのかもしれない。

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東欧 博物館めぐり 6

2007-05-14 00:54:36 | ヨーロッパ
5月17日

ゆっくり朝食をとってからプラハへ向かうためにウィーン南駅へ。
地下鉄の駅があるので国鉄との乗り継ぎも良かろうと思ったら、駅同士がつながっていなくて分かりづらい。大きな荷物を持って階段を登ったり、道を渡ったり。こんなことならタクシーを使えばよかったと思いながら駅にたどり着くと、乗るはずのプラハ行きECの表示が見当たらない。そんなはずはない、切符は発券されているのだからと聞いてみると、なんと突然の路線工事のため、プラハ直通ではなくブラチスラバ経由になったと言う。

そんなわけで突然降り立ったスロバキアの首都ブラチスラバ。
 
 一国の首都の駅とは思えない地味さ。
 駅前も地味~。
周りのアパートや走っているバスなど、いかにも旧共産国と言う感じ。観光でこの国に来ることはあるまい。

1時間ほどの乗り継ぎでやっとプラハへ。ウィーンから直通なら4時間でいけるはずが6時間ほどかかったろうか。

列車はプラハ中央駅ではなくホレショビッツ駅に着く。迎えの車が来ているはずだったが案の定いない。列車の時間が変わったので事前にホテルに連絡しておいたのだが、電話の応答から怪しいと思っていたのだ。しかしプラハのタクシーは評判最悪、駅の雰囲気も悪いのでまたホテルに電話をして迎えの車を30分ほど待つ。初めて訪れた国でしょっぱなからぼられるほど気分の悪いことはないからね。

ブルタヴァ川を渡って旧市街の Hotel Paris へ。
 
市民会館のすぐ裏にあるアールヌーボー調のきれいなホテルで、部屋の設備もまあまあだが、フロントの対応など愛想なし。ここらへんやはり旧共産圏だからだろうか。ハンガリーに行った時はあまり感じなかったが。

一息入れてから遅れを取り戻すべく街歩きに。
 
ホテルのすぐ近くの火薬塔、ティーン教会など、旧市街はさすが絵になる建物ばかり。
  

旧市街広場からカレル橋にかけては観光客でごった返している。橋からプラハ城をのぞんだところで引き返して夕食へ。

裏通りをうろうろ物色しているとなんとなく気になるレストランがあったのでそこへ。小さなカフェバー風でカジュアルなのだが、こじゃれているのだ。と、ここが大当たり。
 私の鴨のロースト 
 これはチキンだったかな? 
どちらも付け合せまですべてうまい。

デザートのアップルダンプリングもおいしくて大満足。
後で気がついたのだが、ここは隣にある高級レストランのカジュアル版だったようだ。名前を忘れたのが残念。

ホテルまで腹ごなしに散歩と歩き出したが、人通りの少ない方へ行くとなんとなく不安になる。ヤク中ぽい怪しげな男がぼーっとしていたりして、これはやばい。足早に観光客でいっぱいの広場に戻るとライトアップが美しい。
 
それ以上うろうろせず、とっととホテルに戻った。

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江戸東京博物館とクレムリン展

2007-05-12 23:13:12 | 機内食・映画・美術展
両国の江戸東京博物館に行ってみた。

大江戸線の両国駅を出るとすぐに案内表示がある。
隣は区立両国高校。その前に変な銅像を発見。
 
プレートには徳川家康とある。なぜ亀に乗って、手に鳩???

 巨大な博物館
大江戸線で行くと脇の小さな入り口から入ることになる。

チケットを買ってまずは開催中の「ロシア皇帝の至宝展」へ。
TBS「ロシア皇帝の至宝展~世界遺産クレムリンの奇跡~」
ちょうど今夜の「不思議発見」でも主催者のTBSが特集してました。

お目当てはファベルジェのクレムリン・エッグだったが、それ以外にも金や宝石がざくざく。歴代のロシア皇帝や教会の所有物が年代順に展示されているのでとてもわかりやすい。
クレムリンというと共産党の総本山というイメージしかなかったのだが、考えてみればもともとはロシア皇室の宮殿で、そこにロシア正教会の総本山があるのも当たり前なわけで。共産党のお膝元に彼らが否定する王室の財宝と教会がごしょごしょあるというのが発見で面白かった。

もう一つこの展覧会でおもしろかったのがウスペンスキー大聖堂のバーチャル・リアリティ映画。大画面で見せてくれるこの映像が実に良くできているのだ。壁面を隙間なく埋めるイコンが素晴らしく、壁画オタクの心を直撃。今までまったく興味がなかったモスクワに急に行きたくなってしまった。

お昼は2階のレストランでオムライス。

トロトロのオムレツがおいしいが、中が白いご飯だったのでがっかり。オムライスはケチャップご飯じゃなきゃ。

食後は6階の常設展示へ。
 日本橋を渡ると 
 江戸の町がある。 
 庶民の長屋から 
 三井越後屋の大店 
 江戸城、松の廊下まで
模型が実に良くできていて、細部を見るための双眼鏡まで備え付けてある。

東京エリアには親の世代が喜びそうな戦中、戦後の展示が並び、
 懐かしのスバル360!
我が家のマイカー第一号もこれだった、って私は戦後派か。

 トイレットペーパーのブランドまで凝っている!

修学旅行生だらけなのがちとうるさいが、楽しい博物館でした。

江戸東京博物館:トップページ

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東欧 博物館めぐり 5

2007-05-11 22:00:32 | ヨーロッパ
5月16日

ウィーンでここをはずすわけにはいかない、美術史美術館へ。
 階段ホールまでクリムトの絵で飾られた豪華さ

 ここの目玉はブリューゲル 
 ブリューゲルは細部が楽しい 
 今回一枚目のフェルメール

他にもベラスケス、ルーベンス、レンブラントなどなど、最高の質の絵ばかり。ハプスブルグの力をこれでもかと見せてくれる。
個人的な趣味で言えばルーブルよりここのコレクションの方が好き。

午前中いっぱい絵画を見ていたらへとへとになった。お昼は美術館の中のレストランでゆっくりと。
  
 吹き抜けのドームが豪華だ。

 
食事の後ももうひとふんばり、エジプト、ギリシャのコレクションへ。彫像の首だけ並べた部屋は照明効果といい不気味でしたけど。

美術鑑賞の後は街で買い物、オーストリアのチョコレートは高いけれどおいしい。

偶然見つけたビリー・ワイルダーのプレート。
 
オーストリア時代、このアパートに住んでいたらしい。

ウィーン最後の夕食はウィーン最古のレストランで。
 1447年創業とか。 
 私は羊 
 友人は白アスパラ
どちらもおいしゅうございました。


大昔、学生時代に初めてウィーンに来た時は、夏の明るい季節にもかかわらず、何だかくすんだ暗い街だと思った。今、大人になってきてみると、ウィーンはしっとり落ち着いた、とても居心地の良い街だった。やっとこの街に相応しい年齢になった、ということだろうか。

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東欧 博物館めぐり 4

2007-05-10 17:02:20 | ヨーロッパ
5月15日

朝、三度シュテファン教会へ。前日見つけられなかった南塔の入り口をやっと見つけてこちらを登る。北塔の入り口は教会内部にありエレベーターで昇れるが、南塔の入り口は外側の、関係者入り口のような小さな扉なのだ。そしてこちらは343段の階段で上がる。これでなければ上がった気がしない。
 南塔から北塔を見下ろす。

上部の展望台はお土産屋さんになっている。ここでしばらく外を眺めていると、小学生の団体が上がってきた。学校の遠足らしく、次から次に湧いてきて小さな展望台はたちまち満杯。ほうほうの体で逃げ出す。

教会の内部を今度はじっくり見学。ゴシック様式のこの教会、細かいところが結構面白いのだ。
有名な説教壇の下には製作者がちゃっかり自分の姿を残しているし。
  
 これも同じ人?

12時近くなったのでホーア・マルクトのアンカー時計を見に行く。

時間とともにいろいろな時代の人形が左から右へゆっくり動いていく仕掛けだが、昼の12時にはすべての人形が次々に通り過ぎて見られるのだ。

昼食代わりに、またもやミーハーにデメルでケーキとコーヒー。

オーストリアらしいものを、とカスタードクリームのパイを頼んだら、あまりの巨大さと単調な甘さに途中でギブアップしてしまった。
階下のお菓子売り場では日本のおば様方がチョコレートを大量購入中。お高いのにすごい。

午後はミュージアム・クォーター(MQ)のレオポルド美術館へ。

ここにもクリムト、そしてエゴン・シーレがたくさんある。シーレは暗くて退廃的なイメージの強い画家だが、晩年家族ができてからの絵は幸せそうで明るい。その矢先にスペイン風邪で亡くなってしまったのだからもったいない。シーレの風景画も素敵だ。

 MQの中庭には大きなブロックが並べてあり、みんなその上でゴロゴロ。私たちもしばらく日向ぼっこ。

夕食はホイリゲに行こう、ということになって市電でグリンツィングまで30分ほど。住宅地を通るうちにだんだん緑が多くなる。

小さな村の中を観光客がどこに入ろうかとうろうろしている。
我々もしばらくうろついた挙句、藤のきれいなこの中庭に決定。

注文は中のカウンターでデリのように指差し注文。サラダやスペアリブを食べたが、味は普通で値段も安くはなかったように記憶する。が日の長い外での食事は気持ちよかった。


ぶらぶらしながら戻った街の中心、ライトアップされたシュテファン教会もきれいだった。

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奥沢でベトナム料理

2007-05-09 12:51:56 | 食べ歩き
友人に誘われて奥沢のベトナム料理 「Chau」 へ。
ベトナム料理 チャウ

駅前に伸びる普通の商店街を歩いて5分ほど。店頭に翻るベトナムの国旗でそれとわかる小さな店。

店内は4人がけのテーブルが5つ。
6時半に行ったら手伝いの女性はまだ来ていなくて、日本人名を持つベトナム人オーナーシェフが応対してくださる。

今日いただいたのは

生春巻き
揚げ春巻き
蒸し鶏とキャベツのサラダ
イカとトマトの唐辛子炒め
エビのマンゴーソース炒め
鯛のベトナム風刺身
バインセオ
フォー
(カメラも携帯も忘れたので写真がありません。)

味付けはちょっと(というよりかなり)甘めだがベトナムの食堂の味。
ベトナムの香草ではないのが残念だが、レタス、紫蘇など野菜がたくさん出てくるのがうれしい。キャベツのサラダは特に大盛りでおいしい。

わざわざ出かけていくというより、近所にあったら日常的に使いたいお店。
お客さんもご近所の方ばかり、一人でしょっちゅう来ている、という風情の方も。

こんな店がすぐ近くにあったらいいなあ、と思いながら駅を出たらチュニジア料理の看板が。知らない間に家のそばの飲み屋街に出来ていたらしい。
行ってみなきゃ。

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東欧 博物館めぐり 3

2007-05-08 23:17:52 | ヨーロッパ
5月14日

友人と私は高いところが大好き(何とかと煙は・・・ってやつですな)なので、まずはシュテファン教会の北塔に登る。こちらにはエレベーターがついているのであっという間。

渋いウィーンの街と周りを囲む低い山を一望。
 
特徴のある屋根の模様も間近に見える。

市電に乗って 
ベルヴェデーレ宮殿へ。今日もクリムト、ここには有名な「接吻」がある。思っていたより大きな絵。他にも「ユーディット」など女性の肖像画。クリムトさん、実はとても女性がお好きだったらしい。
 美術館になっている上宮から下宮の眺め。さらにその向こうにウィーン市街が見える。
 こじんまりと落ち着いたカフェテリアで軽い昼食。美術館見学は結構消耗するのだ。

オペラハウスまで戻って、そのすぐ近くの造形美術アカデミーへ。ここは現役の美術学校だが、17世紀フランドルのコレクションがある。
 内部はいかにも学校というにおい。
こんなところにギャラリーがあるの?と思うが、2階の展示室にはボッシュ、ルーベンス、ヴァン・ダイクなどのお宝が。数は多くないが、質は極上。さすがオーストリア帝国。

次はぐっと時代が下がって、ついこの間まで生きていたフンデルトヴァッサーの建物を見にクンストハウスへ。

ガウディのオーストリア版のようなデザインだが、カラフルで楽しい。

ロビーの床も起伏があったりして奇妙な感じ。2階はフンデルトヴァッサーの博物館、1階にはギフトショップとレストランがある。ここはオーストリア人に大人気で、レストランなど観光バスのお客さんでいっぱいだった。

ここがおもしろかったので、また市電に乗ってもう一つ、フンデルトヴァッサー・ハウスと言うのを見に行く。
 
こちらは現役のアパートなので外から眺めるだけ。それでもやはり大勢の観光客が来ていた。

このアパートのお向かいはお土産屋さんのモールになっていて、中にこんな有料トイレがあった。
 もちろん入る。
 中はフンデルトヴァッサー風。
ただし個室の中はごく普通で、こちらにももう一工夫ほしいところ。扉の裏に姉妹トイレ(?)の案内があり、それがこちら↓
 地下鉄のオペラハウス駅にある。
中は音楽がなるらしいが、こちらは入らなかった。

この日の晩はホテルのレストランで。
 
オーストリア料理、ターフェルスピッツ。要はゆでた牛肉なのだが、あっさりしていて、特にタンがおいしかった。

名前を忘れたがこれもオーストリアのお菓子、胡桃とケシの実の入ったお団子。

味も雰囲気もサービスもとても良く、大満足の食事だった。

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