近親者の中からもし‟認知症” と診断される方が出たら、多くの人はうろたえ、どう接してよいのか慌てふためくのではないだろうか?しかし、精神科医である講師の先生は、敢えて ‟それでいいのだ!” と言うのだが・・・。
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3月1日(土)午後、札幌市社会福祉総合センターにおいて「札幌西円山病院地域医療公開講座」が開講されので受講しました。
西円山病院はコロナ前には、毎月のようにかでる2・7を会場に市民公開講座を開催していて、私はその都度受講していた講座でした。
西円山病院の公開講座の特色は、病院の医師も講師を担当しますが、それ以上に看護婦とか、理学療法士、作業療法士といった医療スタッフの方々を積極的に講師として登用させている点にあります。
私は西円山病院では、市民公開講座を良い意味で職員の研修の場として活用されていると見ていました。
今回の講座内容は「認知症 それでいいのだ!」と題して、精神科医の山田幸恵医師と、認知症看護認定看護師の白川由美さんが講師を務めました。
山田医師は、医師らしく認知症の種類や症状、あるいは薬などについて説明されましたが、私はこれまでも何度かこの種の講座を受講しているので、この部分のレポは割愛します。
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※ 講義をされる山田医師です。
山田医師は認知症の患者の特徴を次のように説明しました。
◇病院に行きたがらない。
◇薬を飲みたがらない。
◇デイサービスに行きたがらない。
◇ショートステイに行きたがらない。
◇施設に入りたがらない。
こうした肉親の患者に対して、どう対処するのが良いかというと、「本人の意向に逆らっても、医療者の助言を受け入れて処置しても「それでいいのだ!」と強調された。
もし、患者がどうしても肉親の助言を受け入れず、施設などへの入所を拒み、例え孤独死という事態になっても、それはそれで「それでいいのだ!」とした。
介護の場面は人間関係の総決算であり、葛藤の全くない関係はないという。認めたくない、見たくない、情けない、不安だ、悲しい、寂しい、腹が立つ、疲れる…、そうした感情があっていいと自分に言ってあげる「それでいいのだ!」と…。
ともかく、介護するあなたの気持ちを優先せること、「それでいいのだ!」と強調された。
山田医師は、「老いや死の不安は誰もが通る道。少しでもご機嫌な今日一日をおくることだ」と述べ「それでいいのだ!」と結んだ。
山田医師のお話は、なんだか目から鱗の思いでした。
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※ 講義をされる白川看護師です。
一方、白川看護師からは認知症患者への接し方のポイントについてアドバイスいただいた。
そのポイントとは…
① まず見守る。
② 余裕をもって対応する。
③ 声をかけるときは一人で。
④ 後ろから声をかけない。
⑤ 相手に目線を合わせてやさしい口調で
⑥ おだやかに、はっきりした活舌で
⑦ 相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する。
以上のようなアドバイスをいただいた。
受講した私は、今や介護する立場ではなく、将来もし自分自身が認知症を患った時に、どう介護されたいのか、そのことを我が子などに知ってもらいたいという思いの方が強い。
そうしたことも白川看護師は意識されたのでしょうか?最後に家族向けのアドバイスをいただいた。それは「認知症になる前にできること」と題してパワーポイントで示されたので、その場面を添付することにします。
一方、白川看護師からは認知症患者への接し方のポイントについてアドバイスいただいた。
そのポイントとは…
① まず見守る。
② 余裕をもって対応する。
③ 声をかけるときは一人で。
④ 後ろから声をかけない。
⑤ 相手に目線を合わせてやさしい口調で
⑥ おだやかに、はっきりした活舌で
⑦ 相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する。
以上のようなアドバイスをいただいた。
受講した私は、今や介護する立場ではなく、将来もし自分自身が認知症を患った時に、どう介護されたいのか、そのことを我が子などに知ってもらいたいという思いの方が強い。
そうしたことも白川看護師は意識されたのでしょうか?最後に家族向けのアドバイスをいただいた。それは「認知症になる前にできること」と題してパワーポイントで示されたので、その場面を添付することにします。
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西円山病院の公開講座は、数ある医療関係の公開講座の中でも市民目線に立った内容が多いように感じています。これからもできるかぎり受講していきたいと思っています。