田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

魅力たっぷり 札幌市

2006-09-09 10:06:46 | 札幌学 & ほっかいどう学
 「北海道論」という私にとっては重すぎるテーマをどう扱ったらよいのかと苦慮していたところ、9月7日付け北海道新聞の夕刊一面に本日のタイトルのような見出しが躍っていました。

 新聞を読んでいない方、見逃した方のために概略説明しますと、コンサルティング会社「ブランド総合研究所」が「地域のブランド力」に関する全国調査を行った結果、「魅力的な都市」として札幌市が全国のトップにランク付けされた!というニュースでした。
 調査はインターネットを通じて、全国の779都市を対象として、約25,000人に調査した結果だということです。調査分母が選挙報道などと比べても一桁違いますから、調査としての信用度はかなりのものと判断してよさそうです。
 発表されたベスト20は次のとおりです。(数字は得点)
  1位 札幌市   60.5    11位 長崎市   44.2  
  2位 神戸市   58.0    12位 金沢市   42.3  
  3位 函館市   57.6    13位 別府市   40.7
  3位 横浜市   57.6    14位 福岡市   38.5
  5位 京都市   56.3    15位 大阪市   38.1
  6位 富良野市  55.4    16位 仙台市   37.6
  7位 小樽市   54.6    17位 奈良市   37.3
  8位 鎌倉市   53.3    18位 旭川市   35.9
  9位 那覇市   48.0    19位 倉敷市   35.4
 10位 沖縄市   45.0    20位 登別市   34.7

 さて、「①都市の魅力度」とは、いったいどのようなことを指すのでしょうか?
 研究所のHPを開いてみましたが、はっきりした解説は掲載されていませんでした。ただ、同調査によると魅力度以外にも様々な項目の調査がなされていました。その項目とは、②認知度、③情報接触度、④居住経験、⑤居住意欲、⑥観光経験、
⑦観光意欲、⑧産品購入経験(食品)、⑨産品購入意欲(食品)、⑩産品購入経験(非食品)、⑪産品購入意欲(非食品)と11項目にわたっていました。
 その中で、札幌市は魅力度以外に⑥観光意欲と⑦産品購入経験(食品)においても1位にランク付けされていました。
 上記11項目を並べてみると、「魅力度」がきわめてイメージ的な側面を測っているのに対して、他の項目は具体的にYes-№を問うているように私には思えるのです。そうしたことから、現時点では何を基準として札幌市が魅力度№1とランク付けされたのか判然としないというのが私の印象です。

 同調査は、別に779市のイメージついても10の項目についても調査を行っています。その項目は、①都会的である、②親しみがある、③憧れる、④活気がある、⑤センスがいい、⑥安心できる、⑦環境にやさしい、⑧他にない魅力がある、⑨豊かさを感じる、⑩情緒がある、の10項目です。
 この調査で私が分からないのは、魅力度№1の札幌市がどの項目においてもベスト3に入っていないということなのです。私はますます札幌市が魅力度№1となった理由が分からなくなってしまうのです。
 調査の詳細(解説)は、ブランド総合研究所より9月下旬に関係者に公表されるということですから、そこで私の疑問が明らかになるのかもしれません。

 そうした私の疑問があったとしても、私が来年移り住もうとしている札幌市が都市の魅力度において、全国779市のトップに位置づけられたというニュースはビッグニュースであることには違いありません。

 私の現在の宿題である「北海道論」にも通ずることですが、道都に位置づけられる札幌市が全国の人たちからその魅力度を支持されたという事実を、ぜひとも北海道の前進を語るときのバネにしてほしいと思うのです。