田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ことのついでに?美術噺三題

2021-09-10 13:25:00 | 作品展・展覧会等

 別に突然美術に目覚めたわけではないのだが、気にすれば気になるものである。「500m美術館」、そしてチ・カ・ホに展示されているという「うちわモザイクアート」を見て回ったのだが…。

 昨日(9月9日)、札幌市民ギャラリーで「道美展」をみた後、「札幌駅前地下歩道空間(チカホ)」に「うちわモザイクアート」が登場したと聞いたので、それを見て帰宅しようと考えた。

 そのため私は地下鉄「バスセンター前駅」から「大通駅」に通ずる地下コンコースを歩いていくことにした。その途中に札幌名物(かな?)の500m美術館」がある。

 そこを通った時に奇妙な展示にお目にかかった。大きな壁面にへたくそな文字が書かれていた。一つ一つの文字が畳2~3枚(もっと大きい?)にも相当する大きさなのだ。私はバスセンター側から大通に向かって歩いたので、字の順が反対だったのだが、字は順に「へ」、「の」、「へ」、「の」、「も」、「へ」、「じ」と並べられていた。つまり「へのへのもへじ」である。そしてその展示の片隅に作者(平山昌尚)はその作品についてこう述べている。「『へのへのもへじ』は江戸時代には見られたそうです。顔としてのへのへのもへじを解体します」とだけ説明している。

   

※ 一字の大きさを人物と比べてご想像ください。

   

※ 全体の文字を写すことはとても不可能でした。

   

           

※ 作者の解説は、このように顔として描く文字を解体するということなのですが…。

 私は「たいして上手とも思えない字を大書して並べただけのものを芸術と呼べるのかなぁ…」という極めて素人っぽい感想を抱いたのだが…。

 さて、「うちわモザイクアート」である。なるほど札幌駅前地下歩道空間(チカホ)に大きな絵が描かれたものが4点展示されていた。このアートは、東京オリンピック記念して札幌市内の小中学生が応援メッセージを書いたうちわの画像を12,000枚集めたもので競技の様子をモザイクアートとして描いたものだそうだ。その競技は札幌で実施されたサッカー、マラソン、競歩に加えて、札幌で事前合宿をしたゴールボールの4種目を表したものだそうだ。

   

※ 縦2m、横12mの大きな絵が4点展示されていました。(写真は競歩の様子)

   

※ 右側の文字をよく見るとうちわの写真が並べられているのが分かります。

 一つの絵が縦2m、横15mの大きさだから、チカホを行く人たちには大きな訴求力のある絵だと思えた。しかし、肝心のモザイクアートだがそれは単にうちわを並べて写真を撮り、その画像を原画に合わせて切り取ったものだった。私はモザイクアートと聞いて、濃淡のある小さな切片で絵を描いているもの、と考えていたのだがやや期待を裏切られた思いだった。そうした思いもあったために、競歩とゴールボールの二つのみを観覧してその場を離れた。

   

※ こちらはパラ競技のゴールボールの様子です。

   

※ この写真からもうちわを集めて描かれていることが分かります。

   

※ 私にとってちょっと期待外れだったのは、うちわの写真を並べて切り取っただけのところだったのですが…。

   

※ さらに近寄ると、うちわ一枚一枚には小中学生のメッセージが書かれているが確認できました。

 それよりモザイクアートというと、数週間前に札幌商工会議所の壁に描かれていた「フォト(写真)モザイクアート」を思い出していた。それは文字どおり写真の切片を集め、その濃淡でカーリング競技を様子を描いたものだった。私はこちらの方が文字通りのモザイクアートだと思ったのだが…。

   

※ 札幌商工会議所の壁面に描かれたカーリングの様子を描いたフォトモザイクアートです。

   

※ 少し違った角度から撮って見ました。

   

※ 絵に近づいてみると、小さな切片の集まりであることが分かります。

   

※ さらに近づくと、一枚一枚の切片は一枚の写真であることが分かります。これが本来のモザイクアートなのではと思うのですが…。



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