私は相変わらずに孫太郎の子守りで、そのうえ今日は夫が午後からの仕事。
いつもは日勤の娘の旦那さんが、4時には迎えに来るはずが
待てど暮らせど一向に来る気配なし。
孫太郎の暴れ具合は…とても天使というよりは
小悪魔ちゃんって感じで、かなり疲れ果てて
4時から始まる「お母さんと一緒」を心待ちに。
孫太郎が帰ったら、ヒメの散歩とばぁちゃんの晩ご飯。
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一面のオオイヌノフグリ
日が伸びた春の夕方は、ばぁちゃんの晩ご飯が終わっても
少しくらいなら畑の草むしりが出来るなぁ~と胸算用の私。
仕事の都合で少し遅くなった、娘の旦那さんに
特売で買っておいたチャーシューとメンチカツを持たせて
さてっと、ヒメの散歩へと。
明日の予報は雨と雪のマーク。
それでも、気持ち陰ったような夕日はそんな天気予報を感じさせなかった。
5時過ぎに戻って、ばぁちゃんの晩ご飯が終わったのは6時少し前の事で
いそいそと長靴を履いて、朝にむしり半端のアスパラガスの畝に向かった。
春の雑草はガッチリと根が張っていて、草掻きで根を掘り起こしながら
気がつけば一畝が終わる頃は、すっかり薄暗くなってしまっていた。
今夜は夫はいないし、息子も晩ご飯は要らないと…誰も文句を言う人もなく
ゆっくりと一人だけの晩ご飯をあるもので、なんて♪
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近くの畑で見つけた…ツグミかな?
きっと 息子がいたら、何もこんな暗くなるまで仕事しなくても…って言われるだろうな。
何だかさ、天気は良いし少しでも早くジャガイモを植える場所を作りたくって
とか、そんな言い訳を考えていたら…思い出したばぁちゃんの事。
当時子供が小さい頃は、私もお務めをしていて
幼子を3人、畑仕事をしたりしながら子守りをしてくれていた。
私が勤めから帰ると、待ってました!!とばかりに畑へ出て
やっぱり暗くなるまで家に寄らずに畑仕事をしてたっけ。
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ツクシの赤ちゃんがようやく顔を出した。
晩ご飯が出来ても家に寄って来る様子もなく
こんな暗くなるまで外にいたら心配するんだから…って
ちょっとキツク言ったりもしたけど
今なら、ばぁちゃんの事が分かるような気がする。
春の天気の誘われるように、近所の人が畑仕事をするのを横目に
孫の子守りに明け暮れて…気が揉めてたんだろうなぁ。
実際に自分がその身になれば、やっぱり同じような事してる…って言うか
みんな同じ道を歩いてるのかもしれないなぁ。
だけど…今だから思うけど、もっと優しくしてあげれば良かった…。
そんな事を改めて考えさせられてしまった春の夕暮れ。
ちょうど、今の私と同じような年代だったんじゃないかなぁ。
何気ない雑草の花をUP!
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夕暮れと言えども、5時過ぎてもまだ明るかったが、この時間外は雨になっていた…。