まだ天気が崩れる前の事で、良い時に行ったのもだと…普段の行いかな。
家事を済ませて家を出たのが10時半頃で、我が家から大内宿までは
国道を通らずに約30数分もあれば付く場所にある。
その日のBGMはエグザイル気分で、心地よいバラードの曲と一緒に
車は若松市内から美里町へと、そこから氷玉峠を行くこぶしラインコース。
大内宿は遠くから訪ねてきた友人を案内して、何度か行った事があるが
今回のように雪の残る時期に行くのは初めての事で、道路状況が心配ではあった。
幾つかの村落を通り過ぎて…氷玉峠への道に沿うように川が流れている。
尾根伝いに峠を越えるかのように道は続いている。
が、このところの好天の為か、道路の両脇に雪は残っているものの
道路はポンポン状態で…行き交う車もなく快適なドライブ日和だった。
見上げれば…枯れ果てたような樹木に宿り木の青さだけが目を引いた。
ゆっくりとスピードを落として、あちこちの景色を眺めながら
幾重にも重なる山並みに目を奪われ、早春の済んだ空気を胸一杯に吸い込んだ。
途中ダム湖があって、そこまで行くと間近に見える大内宿と
ダム湖の景色を堪能するのだけど、雪の山が出来ていてダム湖の方へは行けなくなっていた。
危険防止の為か…確かにダム湖で足を滑らせたりなんかしたら大変な事になるなと
雪の上には山の獣の足跡だろうか…。
積まれた雪に、背伸びするようにして撮った…ここの景色は絶景なのだが。
ほとんどを氷で覆われてしまったダム湖…不思議な氷模様。
そこから車でものの数分で大内宿へ到着。
いつも思うのだが、すっかり観光化されてしまった大内宿。
観光客がたくさん来て、地元が繁栄するのは喜ばしい事なのだが
失くしてしまったものも少なくはないと思うのは私だけだろうか。
なもんで、今回は昔ながらの大内宿の雰囲気を生かした写真にしようと決めていた。
昔懐かしい水車小屋のバス停留所。
いつものわき道から入る駐車場も雪の為に道路が寸断されて
仕方なく有料駐車場へと車を停めて、ゆっくりと宿場町へと足を踏み入れる。
平日とあって観光客も少なかったが、お休みになっていたお店もあって
観光客にしたらアテが外れた感はぬぐい切れないのではないかと思った。
民家の前に並べられた“かまくら”が、そっか…この14日にイベントがあった名残りだったようだ。
軒下の凍み大根…煮物にすると美味しい。
雪に半分埋もれたような家に茅葺の屋根から落ちる滴が太いつららとなっている。
店先で熱い甘酒をいただいている観光客。
雪融け水が流れる川には、名物のネギ蕎麦にでも使われるのだろうか…長ネギ。
昔から水と共に生きて、夏場は野菜やジュースなどを冷やす川となる。
土産物屋のおばあさん、懐かしい雰囲気を持っていたので写真を撮らせていただいた。
なるべく土産物を避けて、茅葺屋根に残る雪だとか
軒下に下げてある凍み大根だとか…そういう写真を撮って
いつもの大内宿を見渡せる写真スポットへと、雪で滑るスニーカーに
注意深く安全の為に張ってある縄につかまって登った。
という事で、大内宿写真スポットから、早春の大内宿をUP!
遠く雪の残る山並みのラインと、早春のすがすがしい空と
あの山の向こう側は南会津郡となるのだろうか。
雪の大内宿も、もう少し経てば雪も融け冬枯れの様な山にも緑が戻り
山野草の花が咲きはじめ、息づいてくる春を待ちうける景色と
また たくさんの観光客の訪れる事だろう。
この時期に行く事が出来て良かったのかもしれないが、桜咲く頃も行ってみたいと思った。