何だか雪の合い間に陽射しが見え隠れして…。
息子のタバコ、猪苗代町にある世界のタバコ館にしかない。
まったく親バカだよなぁ~ 何が嬉しくてばぁちゃんのいない貴重な水曜日を!
それでもこのところ何処へも出かけずにいたので
なんだか血が騒ぐっていうかプチドライブが私を呼んだ!
が、しかし 侮るなかれ猪苗代町。
若松市内はあんなに晴れていたのに、磐梯町を過ぎる頃から風が出はじめ
細かい雪が舞い…あれよあれよという間に吹雪き状態に
しかも地吹雪で前も見えないくらいで…マジ怖かった。
そんな天気なのに、命知らずというか…せっかく猪苗代町まで来たので
一昨年に行ったっきりの、猪苗代天神浜にある『しぶき氷』を見て来ようと
世界のタバコ館から国道49号線へと、吹雪に遮られながらも何とか辿り着いた。
駐車場に車を停めて、帽子や長靴と手袋とジャケットの下にも重ね着をして
細い獣道のような曲がりくねった道を、ゆっくりと浜の方へと進んでいった。
見上げれば、高い松の木か…何本もザワザワと揺らいで
それだけ今日は風が強いんだなぁ~と実感。
遠く近くに波の音を聞きながら、行く道来た道…風の為に消されてゆく。
鬱蒼と茂った雑木林を抜けると突然目の前が開ける。
と、同時に怒涛のような…ちょうど何万人ものざわめきの様な音に耳が痛くなるほどで
強い風が頬を打ち付けるが、カメラを持つ手は期待に熱く
さすがに今日の天気には他のカメラマンの姿は見えなかった。
風と飛沫に押し戻されそうになりながら一心にシャッターを切るのだが
こんな時は三脚とか欲しいなぁ~ シャッターが上手く押せない…。
せめて手振れ防止の付いているデジカメが欲しいと切実に思った。
とても怖くて崖っぷちまでは行けなくて…落っこちたらひとたまりもなさそうだ。
打ち付ける波の飛沫が塊りとなって、吹雪の雪と一緒に容赦もなく体にぶつかって来る。
痛い…とにかく痛い、自然の脅威さえ覚えたが
自分を痛めつけるような壮絶な景色が妙に好きだったりもする。
天気が良かったのなら、磐梯山の入ったしぶき氷の景色が撮りたかったのだが
見えるのは灰色の空と波の飛沫と、耳を突き抜けるような怒涛の叫びか
まるでこの世の果ての様な、そんな風景に魅せられてしまった。
崖っぷちから少し離れると、まるでウソのように静かになり
時おり聞こえる野鳥の声と木々の上を通り過ぎる風の音か…。
前投稿の写真はしぶき氷が見られる浜まで行く途中の景色で
たくさんの写真を撮って来たのだが…残念ながらブレ写真も少なくはなかった。
だが、また機会があったら天気の良い日に訪れてみたいものだと…ホント懲りない私。
という事で…帰り道に白鳥に餌をあげてるカップルに暖かい気持ちにさせられた。