6月の梅雨の合い間の思いがけずに厳しい陽射しを
時として遮ってくれる鬱蒼とした木立を縫うように続いて
エアコンの効いた車内だが、思い切って窓を全開にしてみる。
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木漏れ日と何やら甲高い小鳥のさえずりを打ち消すような
そんなビートの利いた曲が流れて…ちょっと似つかわしくないな。
湿ったような…それでも木立の影に入るとひんやりとした
肌に粘りつくような風が一気に車内に充満する。
これがこの季節の風なのだと思った。
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どうしても好きな木漏れ日の写真は撮ってしまう…。
道の両端には幾つかの遊歩道があったが、それは今度時間のある時にしよう。
つい先ほど助手席に投げ出されたように置かれた携帯が鳴っていた。
どうやらあまりゆっくりも出来ないようだ。
思わず自虐的な溜め息が漏れる…。
車は急いで頂へと加速して…たまに通るバイクや車の
内輪差外輪差に思わずヒヤリと、内心舌打ちをする。
よくこういう山間の曲りくねった道で、スピードを競ったりする者がいる。
けっこう道路の曲がり角付近にはタイヤの黒いゴムの跡。
命知らずが多いのだと…巻き込まれないようにしなくては…。
途中野草を見つけて…とは言ってもたいした珍しい花でもないのだが
例えばアザミやホタルブクロか…自生のサクランボ…だろうか?
何枚か写真に収めながら道を急ぐ。
頂上付近はすっかり整地されてレストハウスとかアスレチックだとか
丸太を半分にしたようなイスとベンチが並んでいる。
遠く山々を眺めて思いっきり息を吸い込んだ。
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頂の風は心地良い。
少し麓より高い分空気が薄いのだろうか。
途中の粘りつくような風は微塵にも感じられない。
だから こういうところが好きで足が向いてしまうのかもしれない。
先ほどまで晴れていた天気も、夜から雨の確立90%。
そろそろ日も陰り始めたようだ…。
頂上から市街地を撮ろうとしたが、スポットを見つけられずに
帰り道に遠く霞がかってる市街地を眺める事が出来た。
そして今日は朝から雨で…どうやら本格的に梅雨日が続くような気配がする。
という事で、背炙り山から市街地を望む。
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