空は碧く、どこまで遠く透き通っているのだろうか。
風が舞い上がり、青々とした稲をすり抜けて走り去っていく。
見上げれば飛行機雲がひと筋ふた筋と、碧いキャンバスに線を描いて…。
しばらく手を出したくなくて逃げていた草むしり
意を決して始めることにする。
膝ほどに伸びきった雑草が風に揺れている。
今日は梅雨明けを思わせる天気で
草むしり用に買った車のついた椅子は
私の足が短いためか、座り心地はよろしくなくて
使い古しの風呂椅子が、私の草むしり用の椅子となって久しい。
その椅子に腰掛けながら、始める前に一つ赤いトマトをほおばる。
どうも、ゴム手袋をかけての草むしりは苦手で
素手でむしるものだから、私の手は爪はすぐに雑草の汁と土に染まってしまう。
それでも端から、スカスカとむしっていくのは
ある意味爽快感があって…終わった後を見れば征服感か!
それにしても、今日の空は今日の雲は、なんと晴れ晴れしいのだろうか。
梅雨明け宣言こそ出てはいないが、時はすでに夏。
草いきれの中で、この間の折れそうになっていたヒマワリは
自らのビッシリと詰まった種の重さに耐えかねて首をうな垂れ
まるで後悔しているような仕草には笑えた。
今日で7月も終わり、明日への8月に期待満々青空に感激した一日だった。