積もる事にならなくて良かった…そんな思いで雪融けのビチャビチャ道を
ヒメとの散歩は、ちょっと憂うつ気分。
何気にまだ雪の残っている田んぼに目をやると、まん中あたりが黒い。
近づくにつれ、その黒いものの正体が分った…それはカラス。
それは何羽なんてものではなく何十羽? いやもっと多いかもしれない!
ゆうに100羽は超えてるだろうその群れは
雪の消えた田んぼから顔を出した稲の切り株が目的なのか
それとも、籾殻でも落ちているのだろうか…。
あちこちで何かをクチバシに咥えたり引っ張ったりしながら
飛び去って行くものや群れに合流するものや
とかく辺りの賑やかさと言ったら尋常ではないような気がする。
カラスって、鳥の中ではかなり利口者と来てるでしょ。
固い木の実なんかも高い場所から落としてみたり、車の通る道に置いてみたり
カラスは類人猿と同じくらい頭脳的で、ちょっと離れたところでジッと見据えてる姿は
なんだか人を小バカにしているような気さえする。
カラスについて ポチっと!!
昔っから、死者との深いつながりがあるとみなされ
カラスの鳴く夜は死者が出るとか…実際 我が家のばぁちゃんの体験談によれば
昔 ばぁちゃんがお葬式の手伝いに行った帰り、夜も8時はまわって
家路を急いで…とあるお宅の近くを通った時に嫌にカラスが鳴くなぁ~と
あまりに異様な鳴き声に、家に帰ってそんな話を私にしてくれた翌日
そこの家の老人が亡くなった…という話。
ちなみに不幸がある家の者には、その鳴き声は聞こえないらしいんだよねぇ。
本当のとこはどうなのか…人をよく観察している賢いカラスだから
家の雰囲気が変わった事を敏感に感じとって騒ぎまわるって事も無きにしも非ずで
それでカラスが死や病を予知していると考えられるのかもしれないが…。
不安げに空を見上げるツグミ…
そんな事を思い出しながら、家の近くまで来た時に
あの田んぼにいたカラスが一斉に飛び立った…かなり壮観!
いろんな形となりながら頭上をギャーギャーと飛び回って
さすがに不気味になり…我が家の上では鳴いてないだろうな、と見れば
うちの屋根にあるテレビの屋外アンテナに一羽のカラスが止まっていた。
あの田んぼから移動してきたカラスの群れ。
付いたり離れたり…広がったり窄まったり。
まさに狂乱とでも言うように飛び回っている…それとも何かの意味があるのだろうか。
アンテナの上で、まるで指揮官のように一声二声鳴き声をあげるにつれ
カラスの群れも微妙に形を変えるように思える。
そのカラスが何か一声鳴くと、カラスの群れがあっちへ行ったりこっちへ戻ってきたり
あれがカラスの指揮官なのだろうか…ってか、人んちのアンテナに止まる事あるまいに!
我が家の近辺を旋回したり、散り散りになったかと思うと集まってみたり
ショートステイ中のばぁちゃんに何かあったんじゃないかな
強い不安が過る…何かあったら連絡があるよな…と自分を納得させたが
どうも心配でホームへ電話をしたら、お元気で食事も完食されてますよ~って。
こうして ひとしきり騒いだ後、神社の杉の木にある棲家へと帰ったようだ。
っていうか、野菜の収穫時にこんな大群で来られたらたまったもんじゃないなと
しかも、あの数のカラスが繁殖をしたら…考えるとゾッとする。
カラスなぜ啼くのカラスは山に…可愛い七つの子があるからよ~って
あんまりありがたくないかも…(~_~;)