それにしても抗菌薬持続投与というアイデアはどこから出たのであろうか? 特に耳鼻科関係の慢性副鼻腔炎では2~3ヶ月はマクロライドが投与されていることを時々みる。不勉強ではあったが元感染制御医にすれば「目が点」になるような投与法である。確かに副鼻腔は血流が悪く、抗菌薬の濃度が上がりにくいところなので長期に投与したくなる気持ちは分からないでもない。でも全員に2~3ヶ月使用したらやはり耐性菌はでるだろう。このために現在マイコプラズマ肺炎に効く抗菌薬がないとしたら困りものである。あ そうだ医師会の小児医療講演会で話してくれた先生は、小児の咳と鼻汁には抗菌薬ではなく漢方薬をだしているそうである。これなら耐性菌はつくらないが、はたして効き目は? というか顆粒の苦い薬をどうやって飲ませるか? まあ錠剤もないことはないが個数が多くなるので・・・。