そんなこんなで数日間は手足のレントゲンが不鮮明なままの状態が続いた。弱り目に祟り目である。肘内障の患児がきた。でも「たぶん肘内障」であり骨折だって否定はできない。レントゲンを取りたいところであるが、とりあえず整復してみた。ところが整復感であるクリック音がはっきりしない。しかも余計に泣き始めた。(え? もしかしたら脱臼ではなく骨折かも?)などという思いが胸をよぎる。数回整復処置をしていたら、泣き止んで肘を動かし患肢を挙上するようになった。内心ホッとした。もし骨折だったら整復動作で余計にずれていたかもしれない。「すみません今日はレントゲンとれないんだ。このまま様子見て、もし痛がるならまたつれてきてね」といって帰した。危ないところだった。実は他にも打撲の患者さんは数名来ている。「大丈夫ですよ~レントゲン取らなくても」と気軽に(一抹の不安も持ちながら)言ってしまっている。でも万が一他院にいってレントゲンで骨折でも見つかったならうちの信用問題にもなる・・・。オイっ! 早くCRなおせよっ!(泣)