自転車事故などの外傷の方はよくうちのクリニックに来られるのだ。しかし今回は自分が患者になってしまった。この前の日曜日、自転車で御茶ノ水の本屋に向かう途中の出来事であった。白山通りを南下していたが、一番左の車線をノロノロスピードで走行する軽自動車があった。速度は自転車より遅く、車線をまたいで走ったり、右や左にすこしフラフラして走行していた。おそらくどこか道をさがしている様子である。自分は一番左からその車を追い抜くようにすり抜けようとした。私がその車に並んだとたん急に左折のウインカーが点滅して、自分のほうへ車が幅寄せしてきたのであった。車のサイドミラーで擦られそうになったので、慌てて自分は車道に乗り上げるべくハンドルを左にきったところ、歩道との段差に引っかかり自分は歩道の上に横転したのだ。