12月の伝票も片付かないまま、次から次へと仕事が舞い込み、珍しく残業をする。
社長室には社長、こちらには秀クンとnanuさん、私と言う組合せ。
やがて、車に荷物を取りに行くかのようにnanuさんは出て行った。
プルプルと電話が鳴ったので取るとnanuさんへの電話である。
「あれ?nanuさん、どこに行ったのかしら。」
「さぁ。」
そして、沈黙の中、黙々と仕事をする。
誰も何も語らず、紙をめくる音やキーボードの音がするほど、静かである。
私は書類をファイルすべく、2穴パンチを開けていた。
するとどうだろう。いつも自分の使ってるパンチと違って、これはバネ力が強かったようで、私が押した瞬間、小さなパンチは宙を舞い、底から穴のカス(ゴミ)が舞い上がった。
ぶぶっ。
しかし、この様子を気付いたのか気付かなかったのか、秀クンは突っ込もうとせず、私はそそくさと、机の上のあちこちに飛び散った丸型のカスを集めてゴミ箱に落とすのであった。。。ついでに床に落ちたのも拾ってゴミ箱に入れた。
こんなに天然でズッコけているのに、誰にも気付いてもらえないなんて。。。
そして、誰にも気づかれ無くて1人淋しく片付ける自分の姿がまた笑える。
まるで、うなぎのようだ。
最初は普通のうな丼で食べて、次に薬味を入れて味わい、最後にお茶づけ。
(ひつまぶしって言うんだっけ。)
最初にゴミを撒き散らかして笑えて、次にそれに誰にも気づかれずにわびしく片付けている自分に笑える。。。。
なんて場合じゃないんだよ、残業してるくらい忙しいんだってば。
そして珍しく1時間も残業をしていたのだが、だんだん不安になってきた。
(もしかしたら私が帰らないから、社長も秀クンも帰れないのではなかろうか。)
(あぁ今頃、kekeは1人で淋しく家で待っているのだろうか。)
両方とも【そんな訳はない】のだが、そんな思いがグルグル頭を回り、私は熱帯魚のスイッチを切った。
何故だろう。
何だか分からないけれど、帰り支度をしなければ済まなかったのだ。
と、そうしていると、社長が「オレ帰るからよ」と言う。
社長が帰ってしまった後に二人で「nanuさん、やっぱり帰ったんだね」と言った。
秀クンに「何時まで仕事してるの?」と尋ねると、「気が向くまでだよ。」と言い、やらなきゃならない事があるから幾らでもあるんだけど、やる気がなくなったら帰る、と言う。
1人で残して帰るのも何なので、「1人で淋しくないの?」と尋ねると、「かえって1人の方が、静かではかどるよ」と言う。
そして私はエンジンをかけて家に帰った。
いつもよりずっと道がすいているので、帰りついた時間はあまり変わらないような気がした。
いつものようにkekeに「夕飯どうしようか」と言うと、いつものように「別に」「どうでも」みたいな返事が部屋の向こうからした。
社長室には社長、こちらには秀クンとnanuさん、私と言う組合せ。
やがて、車に荷物を取りに行くかのようにnanuさんは出て行った。
プルプルと電話が鳴ったので取るとnanuさんへの電話である。
「あれ?nanuさん、どこに行ったのかしら。」
「さぁ。」
そして、沈黙の中、黙々と仕事をする。
誰も何も語らず、紙をめくる音やキーボードの音がするほど、静かである。
私は書類をファイルすべく、2穴パンチを開けていた。
するとどうだろう。いつも自分の使ってるパンチと違って、これはバネ力が強かったようで、私が押した瞬間、小さなパンチは宙を舞い、底から穴のカス(ゴミ)が舞い上がった。
ぶぶっ。
しかし、この様子を気付いたのか気付かなかったのか、秀クンは突っ込もうとせず、私はそそくさと、机の上のあちこちに飛び散った丸型のカスを集めてゴミ箱に落とすのであった。。。ついでに床に落ちたのも拾ってゴミ箱に入れた。
こんなに天然でズッコけているのに、誰にも気付いてもらえないなんて。。。
そして、誰にも気づかれ無くて1人淋しく片付ける自分の姿がまた笑える。
まるで、うなぎのようだ。
最初は普通のうな丼で食べて、次に薬味を入れて味わい、最後にお茶づけ。
(ひつまぶしって言うんだっけ。)
最初にゴミを撒き散らかして笑えて、次にそれに誰にも気づかれずにわびしく片付けている自分に笑える。。。。
なんて場合じゃないんだよ、残業してるくらい忙しいんだってば。
そして珍しく1時間も残業をしていたのだが、だんだん不安になってきた。
(もしかしたら私が帰らないから、社長も秀クンも帰れないのではなかろうか。)
(あぁ今頃、kekeは1人で淋しく家で待っているのだろうか。)
両方とも【そんな訳はない】のだが、そんな思いがグルグル頭を回り、私は熱帯魚のスイッチを切った。
何故だろう。
何だか分からないけれど、帰り支度をしなければ済まなかったのだ。
と、そうしていると、社長が「オレ帰るからよ」と言う。
社長が帰ってしまった後に二人で「nanuさん、やっぱり帰ったんだね」と言った。
秀クンに「何時まで仕事してるの?」と尋ねると、「気が向くまでだよ。」と言い、やらなきゃならない事があるから幾らでもあるんだけど、やる気がなくなったら帰る、と言う。
1人で残して帰るのも何なので、「1人で淋しくないの?」と尋ねると、「かえって1人の方が、静かではかどるよ」と言う。
そして私はエンジンをかけて家に帰った。
いつもよりずっと道がすいているので、帰りついた時間はあまり変わらないような気がした。
いつものようにkekeに「夕飯どうしようか」と言うと、いつものように「別に」「どうでも」みたいな返事が部屋の向こうからした。