うちの会社はネットバンキングで振込みなどをしているが、最近セキュリティ強化云々のため「電子証明書方式」が推奨されているようである。
それはダウンロードみたいな事をして、その電子証明書とやらが入っているパソコンで無いと、ネットバンキングできないようにする仕組みらしい。
ヤマトさん(銀行の担当者)が社長にメリットなどを説明して「それじゃやってみるか」と言う流れになって、書類にサインした。
この様子を傍らで見つめながら、私は既に一抹の不安を覚えていた。
しかしまだこの時点では、私の会社のパソコンが最近ハンパ無く重いので、余計なものを取りこみたくないと言うだけであった。
数日後にはもういつでもダウンロードしてください、と言う連絡が来たので、社長に「明日ゴルフに行っている間に例の電子証明書をダウンロードしておきます」と言うと「おぉ頼むよ」と言われて、やってみることにした。
コールセンターなるものに電話して、「電子証明書をやりたいんですけど」と用件を話すと、「それではご準備していただきたいものがあります。それは使われるPCと、経営者パスワード(仮称)です。」と言われ、は?!何ですかそれは?と言うと、ご契約した時に決めた経営者パスワードと言うものがあるのだ、と言う。
「私は一社員なんで知りません。それを知ってる人じゃないとできないんですか。」と尋ねると「そうです。」と言う。
この瞬間に一抹の不安が、それ相当の不安に変わった。
一つはあの人が自分でPCにダウンロードしなくてはならないと言うことである。(今までそんな事をしたことがない!)
もう一つはあの人が私のPCにもダウンロードしなくてはならないと言うことである。(ましてや部下のPCにあの人がわざわざするのか?!)
パスワードを教えるのもイヤだろうし、社長のPCをいちいち使わなければ残高が分からないなんて言うのも誠に迷惑。。。
しかしどうにもならないので、社長が帰ってきてからかくかくしかじか、「経営者パスワードを知っている人でないとダウンロードできないそうです」と説明すると、「それじゃやっとく」と本人言いながら、私もそれ以上は恐れ多く突っ込まないまま月日は流れた。
ある日、社長がネットバンキングができないできない、お前自分のPCから入れるかやってみろ、と言うのでやってみると確かにできなくなった。
慌ててヤマトさんにTELしてみると「たぶん電子証明書を落とす期限が来てしまって何もできなくなってしまったんだと思います。コールセンターに電話して事情を話してみてください」と言われたので、そのようにすると、「それでは期限を延長しますので必ず○○日以内にやってください」と言われ、ひとまずネットバンキングはできるようになった。
しかしそれからFAXやおハガキで「電子証明書を所得せよ」と言う内容の文面が届き、まったくもって想定していた展開が繰り広げられ、私はもう本人に突っ込みたく無いので、ヤマトさんだけが頼り、「これこれこう言うFAXが来たからヤマトさんから社長にそれとなく言ってください。」とつつくばかり。
そしてさすがに社長も腰を上げざるを得なくなったのか、ある日突如自らコールセンターに電話したようである。
壁の向こうの様子を聞き耳を立てていると、「え?経営者パスワード?何それ?」と言う声が聞こえてきた。
そして「sake君、その経営者パスワードが書いてある用紙無い?」と言うので、無いです、と言うと、また電話で「そう言う書面ってないの?」と言う声が聞えて、「なきゃ分かるわけないでしょ!そんな何年も前に決めたきりのものを!」と言っている声が聞えてくる。
オレが経営者本人なんだから、それを今ここで教えろと、どうやらコールセンターのお姉さんに詰め寄っているようだが、それはできませんと断られているであろう最中に、たまたまヤマトさんがピンポンと来たので、「今大変です、例の電子証明書をやろうとして、大変なことになってます!」と私は慌てて社長室に彼を連れて行くのだが、時既に遅し、カンカンに怒っていて、「もうこんなの解約する!」と言う状況になっていた。
ヤマトさんは状況を飲み込み、ただひたすら平謝りに謝って、「それでは後日解約用紙を持ってきます」と帰って行った。
ふぅ。
なにやらともあれ一件落着。
それはダウンロードみたいな事をして、その電子証明書とやらが入っているパソコンで無いと、ネットバンキングできないようにする仕組みらしい。
ヤマトさん(銀行の担当者)が社長にメリットなどを説明して「それじゃやってみるか」と言う流れになって、書類にサインした。
この様子を傍らで見つめながら、私は既に一抹の不安を覚えていた。
しかしまだこの時点では、私の会社のパソコンが最近ハンパ無く重いので、余計なものを取りこみたくないと言うだけであった。
数日後にはもういつでもダウンロードしてください、と言う連絡が来たので、社長に「明日ゴルフに行っている間に例の電子証明書をダウンロードしておきます」と言うと「おぉ頼むよ」と言われて、やってみることにした。
コールセンターなるものに電話して、「電子証明書をやりたいんですけど」と用件を話すと、「それではご準備していただきたいものがあります。それは使われるPCと、経営者パスワード(仮称)です。」と言われ、は?!何ですかそれは?と言うと、ご契約した時に決めた経営者パスワードと言うものがあるのだ、と言う。
「私は一社員なんで知りません。それを知ってる人じゃないとできないんですか。」と尋ねると「そうです。」と言う。
この瞬間に一抹の不安が、それ相当の不安に変わった。
一つはあの人が自分でPCにダウンロードしなくてはならないと言うことである。(今までそんな事をしたことがない!)
もう一つはあの人が私のPCにもダウンロードしなくてはならないと言うことである。(ましてや部下のPCにあの人がわざわざするのか?!)
パスワードを教えるのもイヤだろうし、社長のPCをいちいち使わなければ残高が分からないなんて言うのも誠に迷惑。。。
しかしどうにもならないので、社長が帰ってきてからかくかくしかじか、「経営者パスワードを知っている人でないとダウンロードできないそうです」と説明すると、「それじゃやっとく」と本人言いながら、私もそれ以上は恐れ多く突っ込まないまま月日は流れた。
ある日、社長がネットバンキングができないできない、お前自分のPCから入れるかやってみろ、と言うのでやってみると確かにできなくなった。
慌ててヤマトさんにTELしてみると「たぶん電子証明書を落とす期限が来てしまって何もできなくなってしまったんだと思います。コールセンターに電話して事情を話してみてください」と言われたので、そのようにすると、「それでは期限を延長しますので必ず○○日以内にやってください」と言われ、ひとまずネットバンキングはできるようになった。
しかしそれからFAXやおハガキで「電子証明書を所得せよ」と言う内容の文面が届き、まったくもって想定していた展開が繰り広げられ、私はもう本人に突っ込みたく無いので、ヤマトさんだけが頼り、「これこれこう言うFAXが来たからヤマトさんから社長にそれとなく言ってください。」とつつくばかり。
そしてさすがに社長も腰を上げざるを得なくなったのか、ある日突如自らコールセンターに電話したようである。
壁の向こうの様子を聞き耳を立てていると、「え?経営者パスワード?何それ?」と言う声が聞こえてきた。
そして「sake君、その経営者パスワードが書いてある用紙無い?」と言うので、無いです、と言うと、また電話で「そう言う書面ってないの?」と言う声が聞えて、「なきゃ分かるわけないでしょ!そんな何年も前に決めたきりのものを!」と言っている声が聞えてくる。
オレが経営者本人なんだから、それを今ここで教えろと、どうやらコールセンターのお姉さんに詰め寄っているようだが、それはできませんと断られているであろう最中に、たまたまヤマトさんがピンポンと来たので、「今大変です、例の電子証明書をやろうとして、大変なことになってます!」と私は慌てて社長室に彼を連れて行くのだが、時既に遅し、カンカンに怒っていて、「もうこんなの解約する!」と言う状況になっていた。
ヤマトさんは状況を飲み込み、ただひたすら平謝りに謝って、「それでは後日解約用紙を持ってきます」と帰って行った。
ふぅ。
なにやらともあれ一件落着。