きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

ジバラでお菓子

2012-07-05 | 今の会社
その日の午後、課長と二人で事務所で仕事をしていた時に、パイ生地のお菓子(うなぎパイみたいなもの)をティッシュにくるんで「これどうぞ」と渡した。

何でもないこの動作が私にとっては画期的なことだった。
何故なら、私は今まで14年一緒に仕事をしていて、ジバラで買ったものを会社の人に分ける、と言うことは1度もなかったからである。

私は誰が幾ら給料をもらっていると言う事をよぉく知っていたので「こんなにたくさん稼いでいる人達にどうして自分の財布で買ったものを分けなきゃならないのよ」と真剣に思っていた。
ましてや自分はカワイソウな母子家庭のお母さんなのだから・・・と。

今年のバレンタインデーに初めて会社の人達にお菓子を用意してみたが、それも会社で貯めたポイントを使って買ったのである。
私の愛社心とはその程度のものであった。

そんな私の心が動かされたのは、やはり「ごえんの法則」と言う本の影響である。
「人にしたことは自分に返ってきます」と書いてある。
そう言えば亡き母や、まだ生きている父がボケる前にしつこく言っていたのはまさに同じ言葉。
「感謝をしなさい」「人が喜ぶことをすれば巡り巡って自分に返って来る。」
そう言えばたしかに、そんな事を年中言っていたっけと突如思い出し、これこそまさに親孝行のつもりでやってみようと思ったのである。

「これどうぞ」と渡したパイ生地のお菓子は8つぐらい入っていて88円。
仕事で某事務所に行った際に駐車場が無く、近くのコンビニの目立たない場所に勝手に止めて「何も買わないのも悪いから」と買ったお菓子である。

課長はお菓子を渡されると「それじゃ、コーヒーもいっぱいもらおうかな!!」と言って、仕事に精が出る様子。
私がジバラで買ったお菓子だとは気付いていないけど、それを見て、ああ良かった、今日も楽しいし明日も楽しい、と言う気分になった。


そう言えばあのバレンタインデーの話の続きを、ブログに書いていなかった。

あの後、何日かしてから、nanuさんが事務所に来た時に「あれ食べた、おいしかったよ。」と言う。

「え?何ですか?」と言うと、「バレンタインデーのお菓子、sakeさんが買ってきたんだって知らなかった。誰かの差し入れなのかと思っていた。」と言って、「Aさんと二人でお返しを考えてるから。(他の人はどうだか知らないけど)」と言った。
14年間男を妬みバレンタインデーのバの字も無かった私が、ジバラで買ってきたと言うリアクションにたまげたらしい。
(ほんとはジバラではなくてポイントなんだけど。^^;)

なので、私は今までの「ガッツリ金だけはためるsakeさん」と言う異名を返上して、これからは周りに笑顔を「ふんわり、まろやかに♪」届けていくsakeさん。



・・・になるかもしれない。