子育ても恋愛も似ている。
相手も自分と同じように意思がある。
今までなんでそんな当たり前のことに気がつかなかったのだろう。
「あなたのためだから」とか、「好きだから」とか、そんな理由で何でも知っていたいと思って、知ったら分かったら、それは違うと怒る。
「○○すべきだ」とか、そんな正当性で相手を責める。
手を替え品を替えで、自分の思い通りになってほしかったんだ。
相手がどうあっても、私は私でシアワセでいられる。^^
私は私。
子供が普通に学校を出て就職して結婚していたら
たぶん、気がつかなかっただろう。
今のシアワセ。
普通に結婚して、普通に愛されていたら
たぶん、気がつかなかっただろう。
今のシアワセ。
私はもう、どこの場所でも生きていけそうな気がする。
「sakeはキャンディーズで何の歌が好き?」と母が尋ねた。
車の中ではキャンディーズが流れていた。
(だから中学の頃だ。)
「涙の季節だよ」と私は言うと、母はハハ~ンと言う感じで、お前は失恋したんだね、そういう時はそういう歌を好むものだよ、などと余計なことを言うので、「それじゃお母さんは何の歌が好きなの?」と尋ねると、迷いもせず「あなたに夢中」を歌いだした。
♪あなたが好き とっても好き 私はあなたのすべてにいつも夢中なの~♪
この歌は、最初から終わりまでこのテンションで、あなたがすきすきすきーと言う歌詞が続くだけの単純明快な曲なのである。
年頃の私は「何も考えてないや、この人は」とそれ以上母にツッこむことはなかった。
そんなことを思い出しつつ、あの歌はまるでヒマワリのようで、母らしい歌だなァなんて、今になると思い出す。
普通にお父さんとお母さんだと思っていたけれど、母は父がめちゃめちゃ好きで、めちゃめちゃ熱かったのだなぁと思い出す。
そしてとっても幸せだったと。
母は父が大好きだったけれど、詮索することがなかった。
あらゆる疑いがなかった。
あの歌詞の通りで、単純明快に父が好きだった。
「何もなかった」かどうかは厳密には分からない。
父はモテるタイプの男である。そしてなかなか気が利くところがあるし、末っ子だからやんちゃ坊主だ。
でも、父が大好きだった母は知ろうともしなかった。
知った所で、好きなことも一緒にいることも変えようがなかったし
戦前の人だから、どこかで一歩引くことを知っていたのだろう。
考えてみれば、両親は小遣い制ではなかった。
父が金を全部振り分けるので楽だと、母はよく言っていた。
あんなに熱くてキョウレツな個性を持った人だったけど、父を「支配」しようとしたことはなかったんだな。。。
こんな何十年も経ってから、そんなことに気付くなんて。
そして、あの日車の中で「あなたに夢中」を歌っていたのは、私ではなくて運転してる父に伝えたかったのではないだろうか。
今はそんな風に思う。
相手も自分と同じように意思がある。
今までなんでそんな当たり前のことに気がつかなかったのだろう。
「あなたのためだから」とか、「好きだから」とか、そんな理由で何でも知っていたいと思って、知ったら分かったら、それは違うと怒る。
「○○すべきだ」とか、そんな正当性で相手を責める。
手を替え品を替えで、自分の思い通りになってほしかったんだ。
相手がどうあっても、私は私でシアワセでいられる。^^
私は私。
子供が普通に学校を出て就職して結婚していたら
たぶん、気がつかなかっただろう。
今のシアワセ。
普通に結婚して、普通に愛されていたら
たぶん、気がつかなかっただろう。
今のシアワセ。
私はもう、どこの場所でも生きていけそうな気がする。
「sakeはキャンディーズで何の歌が好き?」と母が尋ねた。
車の中ではキャンディーズが流れていた。
(だから中学の頃だ。)
「涙の季節だよ」と私は言うと、母はハハ~ンと言う感じで、お前は失恋したんだね、そういう時はそういう歌を好むものだよ、などと余計なことを言うので、「それじゃお母さんは何の歌が好きなの?」と尋ねると、迷いもせず「あなたに夢中」を歌いだした。
♪あなたが好き とっても好き 私はあなたのすべてにいつも夢中なの~♪
この歌は、最初から終わりまでこのテンションで、あなたがすきすきすきーと言う歌詞が続くだけの単純明快な曲なのである。
年頃の私は「何も考えてないや、この人は」とそれ以上母にツッこむことはなかった。
そんなことを思い出しつつ、あの歌はまるでヒマワリのようで、母らしい歌だなァなんて、今になると思い出す。
普通にお父さんとお母さんだと思っていたけれど、母は父がめちゃめちゃ好きで、めちゃめちゃ熱かったのだなぁと思い出す。
そしてとっても幸せだったと。
母は父が大好きだったけれど、詮索することがなかった。
あらゆる疑いがなかった。
あの歌詞の通りで、単純明快に父が好きだった。
「何もなかった」かどうかは厳密には分からない。
父はモテるタイプの男である。そしてなかなか気が利くところがあるし、末っ子だからやんちゃ坊主だ。
でも、父が大好きだった母は知ろうともしなかった。
知った所で、好きなことも一緒にいることも変えようがなかったし
戦前の人だから、どこかで一歩引くことを知っていたのだろう。
考えてみれば、両親は小遣い制ではなかった。
父が金を全部振り分けるので楽だと、母はよく言っていた。
あんなに熱くてキョウレツな個性を持った人だったけど、父を「支配」しようとしたことはなかったんだな。。。
こんな何十年も経ってから、そんなことに気付くなんて。
そして、あの日車の中で「あなたに夢中」を歌っていたのは、私ではなくて運転してる父に伝えたかったのではないだろうか。
今はそんな風に思う。