きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

親切なトッポじいさん

2013-05-29 | 今の会社
Aさんから「明日の朝にどうしても届けてほしい書類があるんだけど。」と言われた。

そこは某施設で敷地内にも建物が幾つか並んでおり、ちょっと迷子になりそうな所のようである。
nanuさんは「おい大丈夫か?」と言い、秀クンは「難易度3ってトコだね。」と言う。

「sakeさん、まず前の会社の前の道をそのまま行って・・」とAさんは言うので、「ノン、ノン」と私は余裕で手を振り、「日頃から地図片手に道を走ってる私です。そんな所から言わなくても施設に入った所からで充分ですよ。(^o^)車を止める場所とどの建物かを教えていただければ。」と施設内の地図をコピーすると、「じゃあとは秀、説明してやって。」と言う。

秀クンは「まずこの道をまっすぐ進むと、ここに警備員さんが居て、用紙に行き場所と用件を書いてね、」と言い、赤いペンで、それからここを曲がって。。。これじゃ地図が足りないよ。」と言うのでその続きをコピーすると、「そこから今度はここを曲がって、今度はこっち、そうするとここで車が止められるから止めて、ここに行くんだよ。」と言う。

Aさんが「明日は頼むね」と言うので、「大丈夫、大丈夫。(^o^)丿」と私は言い、場所も地図で調べてあとでAさんに「西入口と言う信号を曲がって施設内に入ればいいんですね。」と言うと、「sakeさん、そこは入れないよ、入るのは東入口の方だけだよ。」と若干不安なつっこまれ方をする。

そして翌朝になり、私は出陣すべく身支度を整える。

車を走らせてからも信号が赤になるたびに、秀クンの赤ペンを確認して、「最初は左、その次も左、その次は右でその後左。」と曲がる順番をひたすら覚えておく。左、左、右、左、と。

そしてお約束の東入口から施設内に入ると偶然前に2台車が走っていたので、一緒に道なりに進むと、秀クンが言った警備員さんの部屋があり、いかにも「初めて来ました」感じでキョロキョロすると、警備員さんが親切に用紙を持ってきてくれた。

さらにずんずん進んで、最初は左、次も左・・と思うが、ここで気づいたのは地図には建物名が書いてあるが、実際に建物にその名前が書いてないのである。つまり地図があっても自分がどこにいるのかサッパリ分からない。

それでも順番に左、左と曲がってみるが、あと道なりに進むと、どんどん進んでしまった。どんどん進んで、周りには何もなくなり、さらに進むと「職員駐車場」と言う奥地にたどりついたので、「あぁどこかで道を間違えたのだな」とやっと気づき、Uターンして戻る。

それからは目を凝らすように建物を示す小さい矢印文字をみながら、やっと目的地の建物は分かったが、秀クンの「ここで車を止めましょう」がどこだかサッパリ分からず、「止めれそうな所に止めてしまえ」と思ったら、目の前にバスが止まっており、その隣にもう1台分余白があるので、私はズンズンズンと進むがバスの運転手のじいさんが全く怒りそうな気配がないので、これは止まっても良いらしいと更にズンズンズンと進んで、サイドブレーキを踏んでエンジンを切ると、ようやく運転手のじいさんがのんびりとこちらにやってきて、「ここは止まってはいけないのです。」とノンキに言ってくる。
(顔もトッポジージョ風ののんびりした顔)

アナタはどこに行きたいのですか?と言うので、私はここに行きたいのです、とAさんが書いた「○○(部署名)の××様へ」と言うメモを見せると、「それはこの建物です」とトッポジージョじいは言う。

「車を止めるのはあそこのミラーがあります、あの向こうです。」と言うので、あぁそうですか、しかしこの体勢からまたバックしてあそこに向きを変えるのはとても困難なことなのですが・・と言う顔をするだけで、すぐに察してくれて、私が誘導しますから、とバックオーライをしてくれた。
(割と↑こう言う光景、私にはよくあります。)

そして「ありがとうございます」と深く頭を下げ、言われた方向に行くと、どうやらここが秀クンの言う「車を止める場所」のようである。

そして問題の建物内に入り、またAさんのメモを見ながら、果たして○○部署はどこにあるのだろうとキョロキョロしていると、またトッポジージョじいさんが魔法のように現れ、「どこに行くのですか?」と訊いてくるのでAさんの書いたメモをもう一度見せると、それはこの奥にあります、ここから入るといいですよ、と言って、また消えた。

そして私は言われた通り書類を渡して、帰ろうとすると、またトッポジョージじいさんが現れ、「ありがとうございました。」とお辞儀をすると、にっこり笑っているのだった。


会社に戻るとnanuさんがいて「無事行けたのか?」と言うので「行って来ました」と私は言う。
「次は、たぶんもう1人で大丈夫だと思います。」と言う。