津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

すーすーすー

2008-04-16 12:36:39 | 徒然
 寛永十七年の書状によると、忠利は「白鳥のわた毛」を献上している。将軍家光が頭巾に羽毛を入れて重宝しているとも記している。月代をそり上げた頭というものはそれなりに寒いのだろう。熊本弁で言えば、「頭ん、すーすーすー(する)」といったところか。それかと思うとご一新後「斬切り頭」になった人達は、「頭がむれてしょうがない」とこぼしている。そもそも「月代」を剃るという行為は、兜をかぶった時に頭が蒸れないようにしたのが始まりだといわれる。それが士農工商総じての髪型になっていくわけだが、異人さんから見れば、「頭にピストルが乗っている」という事になる。

 藩主が亡くなったりすると、上士は髻(もとどり)を切ったりしたらしい。下士は元結を切ってザンバラ状態となる。月代も剃らなかったようだから、何とも異様な光景であったろう。(何時頃までの事かはっきりしないが) 蟄居などの罪を得ると、雨戸を閉めまわして月代も剃らず端座して、お許しの出るのを待つという事になるが、長岡元知の永蟄居などという処分の場合は、どのようなものだったのだろうか。

 今日の熊本はどうやら夕方から雨模様のようですが、曇り空の現在は私の部屋も21度ほどで、「足元ん、すーすーすー」状態です。
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思いがけない事

2008-04-16 11:12:34 | 徒然
■ 玄祖父上田休(久兵衛)は、明治八年三月中国を旅している。その折の日記が「一位日本武士眼中的中国--上田休的中国旅行記」として、中国人の手により研究されている事を知った。お教えいただいたのは、休の嫡流の玄孫に当たられる方である。所収の書籍が県内の図書館になく、福岡大学図書館からコピーを送っていただいた(熊本県立図書館のお手をわずらわせた、感謝)しかしチンプンカンプン・・・。中国人の知り合いはいないし、さてどうしたものかと頭を悩ませている。
(佐藤保先生古稀記念・中日文史交流論集所収--上海辞書出版社)

■ 某大学の薬学部の某氏からメールが入った。当方サイトの「新細川家侍帳」を御覧いただいてのことである。細川藩士K氏のご先祖の某氏に、著名なT氏が医学の伝授をしたという文書が残されているという。K家の先祖附に登場する其の人については、正統な「K氏系図」が江戸後期に焼失し、其の詳細は分からないらしい。阿蘇品保夫先生のご研究による。唯一小代某の書状にK氏の名前がみられ、おぼろげながらの時代特定が出来た。其の旨をご連絡したところだが、これは熊本の研究者が知ったらさぞ驚かれる事だと思う。総て匿名としなければならない所以である。
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