
床の間―日本住宅の象徴 (岩波新書 黄版 68)
床の間 : 日本住宅の象徴 太田博太郎著
(岩波新書 ; 黄版 68) 735円
【内容】
「床の間のある家に住みたい」という気持ちは今でも多くの日本人が持っているのではなかろうか。しかし日本住宅の象徴といわれる床の間も、いつどうして成立し、どのように変化してきたか、意外によくわかっていなかった。本書は、日本建築史学の権威が厖大な文献・遺構の研究に基づいて気軽に物語る一つの日本住宅史。床の間の前身は中世の押板だった、客が床の間を背に坐るのは後の慣習、など興味深い話題はつきない。
【目次】
1 押板
2 住宅平面の変化
3 押板はどのようにしてできたか
4 接客空間の独立
5 押板から床の間へ
6 茶室の成立と床の間
7 床の間の性格の変化
8 現代における床の間
私の本棚に絶対あるはずのこの本が・・ない。小一時間探したのだが・・ない。
この本は建築の学術書なので私は生業の必然として読んだのだが、これがなかなか面白い。
床(ユカ)・床屋(トコヤ)・床の間 といった一見関係無さそうな関係が解き明かされているのだが・・。
いま一度念入りに探さなければ成らない。