永青文庫の「赤穂浪士切腹之図」を展観すべく県立美術館に出かける。安場家所蔵のものと構図は同じだが、詳細に見ると随分雰囲気が違う。藩主綱利が覗き見をしたという杉戸は、安場家のものでは松ノ木が描かれている。介錯役の安場一平の姿も、足の踏ん張り方や刀の位置がまったく違う。「似て非なるもの」である。「御預人始終覚書」が出ており、その中の切腹の場の見取り図が展示してある。私どもが日頃目にする「赤穂義士史料」でみる見取り図が、ここから出ていることをうかがわせる。
さてこの「赤穂義士切腹之図」と「御預人始終覚書」の見取り図がまったく符合しない。元禄三年の「白金御屋敷」の間取り図のコピーを持ち込んだが、これも「赤穂義士切腹之図」とは合わない。係員の方にお聞きすると、どうやら永青文庫(東京)の学芸員の方に電話でお尋ねいただいたようだ。結論は「御預人始終覚書」の見取り図が正解で、絵図の方は絵師が雰囲気を出す為に脚色したものだそうだ。これにて一件落着。
「白金御屋敷図」と「御預人始終覚書」の見取り図を詳細に検証すると、一応の場所の特定が出来、大野瑞雄氏所蔵の絵図が正鵠を得ていることが判った。
その他、色々拝見して大満足。
帰りに図書館行き、今日は「中瀬家傳略」と「先祖附」をコピーして後、館内を図書館浴。目的の資料に、思いがけない記述を発見、訓下しが楽しみである。
調べ物中の史談会のK嬢に遭遇、ご先祖様について某所で研究発表をなさるらしく、真剣そのもの。二三分お話しをして後退館する。 よき一日、美術館も図書館も○。
さてこの「赤穂義士切腹之図」と「御預人始終覚書」の見取り図がまったく符合しない。元禄三年の「白金御屋敷」の間取り図のコピーを持ち込んだが、これも「赤穂義士切腹之図」とは合わない。係員の方にお聞きすると、どうやら永青文庫(東京)の学芸員の方に電話でお尋ねいただいたようだ。結論は「御預人始終覚書」の見取り図が正解で、絵図の方は絵師が雰囲気を出す為に脚色したものだそうだ。これにて一件落着。
「白金御屋敷図」と「御預人始終覚書」の見取り図を詳細に検証すると、一応の場所の特定が出来、大野瑞雄氏所蔵の絵図が正鵠を得ていることが判った。
その他、色々拝見して大満足。
帰りに図書館行き、今日は「中瀬家傳略」と「先祖附」をコピーして後、館内を図書館浴。目的の資料に、思いがけない記述を発見、訓下しが楽しみである。
調べ物中の史談会のK嬢に遭遇、ご先祖様について某所で研究発表をなさるらしく、真剣そのもの。二三分お話しをして後退館する。 よき一日、美術館も図書館も○。