細川藩士・釘本家の御書出箱です。このような品物をヤフオクで見るのは初めてのように思います。
出品者の方はこの箱の用途をご承知ないようですが、御書出(知行宛行状)を入れる箱です。
本来は床柱に折れ釘を打ち、これに掛けるのだそうですが、そのように御書出は大切に扱われ、火事等のいざと言うときは一番にこれを取り出して逃げるのだそうです。
自分の家を守る、身分を証明するある意味命よりも大切なものです。
■ 釘本藤内 (南東33-3)
藤兵衛
1、半左衛門 (1)留守居組 田川郡奉行 薮図書組 二百石 (於豊前小倉御侍帳)・・半右衛門
(2)御馬廻衆 百五十石 (肥後御入国宿割帳)
(3)御馬廻衆八番・薮図書組 二百石
寛永九年十二月 ~ 飽田詫摩郡奉行
細川忠利公御書出(元和八年)豊前
同上 (寛永十二年)二百石
細川光貞(光尚)公御書出(寛永十八年)
2、源之允 (1)組外衆 二百石 (真源院様御代御侍名附)
(2)二百石 (真源院様御代御侍免撫帳)
(3)御留守居衆・田中左兵衛与 二百石 (寛文四年六月・御侍帳)
細川綱利公御書出(寛文元年)二百石
3、喜左衛門・勝重(藤内)
御詰衆・四番横山藤左衛門組 二百石 (御侍帳・元禄五年比カ)・・藤内こと喜左衛門
喜左衛門宛 細川綱利公御書出(天和三年)
藤内宛 同上 ( 同上 )
釘本藤内知行目録(天和四年)
釘本藤内知行所付目録(天和四年)
4、源之允 細川宣紀公御書出(正徳六年)
5、藤内 (1)二百石 御番方四番組与脇御番方御小姓二番 屋敷・京町
(2)御次 二百石 宝暦八寅六月廿三日
細川重賢公御書出(寛延元年)
6、喜平次(藤兵衛) 御昇頭 二百石
細川治年公御書出(天明六年)
細川斎茲公御書出(天明八年)
7、愛太(養子 藤内) 旧知二百石
細川斎樹公御書出(文化九年)
細川斎護公御書出(文政九年)
釘本愛太知行差紙
8、源之允
9、藤兵衛 御小姓組組脇 二百石
細川慶順公御書出(万延二年)
10、実丞(藤内) 二百石