日帳（寛永七年三月）十九日～廿一日
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｜ 十九日 賀来二郎兵衛
｜ （米田是季）
世子猪作左飛脚へ ｜一、横井作左衛門ゟ之飛脚二、京銭弐貫文被遣候を、歩之御小性大石権丞ニ持せ、監物殿迄遣候事、
京銭給与 ｜
｜ （細川光尚）
光尚江戸賄銀ヲ大 ｜一、御六様江戸御賄銀拾貫目、大坂にて金小判ニかへ、便宜次第、江戸へ差下可申旨被 仰出ニ付
坂ニテ金小判ニ替 ｜ 而、昨日牛嶋一郎右衛門ニ差上申候、一郎右衛門ゟ銀子請取申候との状、御銀奉行宗田伝左衛門
へ送ラシム ｜ ニ渡置申候事、
規矩郡奉行麦ノ青 ｜一、小崎與次兵衛、麦の青さし上被申候事、
差シヲ上グ ｜
鉄炮足軽与等員数 ｜一、竹内吉兵衛与三十人、
｜一、熊谷与三十人、
｜ （源左衛門）
｜一、明石与三十人、
｜ （元明）
｜一、住江甚兵衛与廿人、
｜一、谷忠兵衛与五人、
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｜ 廿日 奥村少兵衛
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香春口門番 ｜一、永屋七郎左衛門所へ、香春口御門番被 仰付候間、被罷出候へと、書状遣候事、
｜ （宗義成）
宗義成下関ニ着ス ｜一、対馬殿下関へ御着之由候間、高麗人参壱斤御用候間、才覚仕、上々をかいよせ可申旨、被 仰出
高麗人参購求ノ命 ｜ ニ付、御買物奉行野田喜兵衛参候而、かい候へと申渡候、銀渡人ニ御鉄炮衆一人付遣候、又吉田
買物奉行 ｜ 縫殿ニ申渡、町之くすりや一人やとい候て、遣被申候へと申渡候、又関にて、伊藤木工所へ縫殿
町ノ薬屋 ｜ 方ゟ状被遣、頼被申候へと、申渡候事、
蔵子ノ上リ家鬮取 ｜一、前ノ御蔵子小坂久左衛門と申もの上り家、御小道具ノ少兵衛、御蔵子喜八・玄智・松見長三郎、
｜ 此四人望申ニ付、くし取ニ申付候処、喜八取当申候間、被渡候へと、波多理右衛門ニ申渡候事、
北丸下ノ鮒ヲ池ニ ｜ （長）
入ル ｜一、北ノ御丸ノ下ノ堀にて鮒を打せ、■永池ニ二百卅、大浄寺之池ニ三百弐十入申由、西田吉内申
｜ （まかヵ）
｜ 候、但、五寸ゟ上、八九寸迄ノ間ノふなノ由申候、又東之御池ためいけにも、こかま成を百六拾人
｜ 申候、申候事、
田川郡ノ鷹部屋修 ｜一、田川郡御鷹部や繕御奉行杉山伝介被参候処、仕廻申由に而、今日被罷帰候事、
繕了ル ｜
国東郡銀山ニ鉉気 ｜一、国東郡銀山見せニ遣候鹿嶋久左衛門尉・金山之掘子平吉罷帰候、銀山もさせり不申候、未つるけ
ナク赤根谷ニ金気 ｜ （精）
アリ ｜ も無御座由申候、赤根谷ニ金気少御座候、随分情を出しほり候へと、申置候由申候事、
｜ （松井興長）
松井興長下邸出火 ｜一、式ア殿下屋敷ニ今日火事在之候、家弐軒やけ申候事、
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｜ 廿一日 賀来二郎兵衛
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｜一、此月末ニ歩之御小性壱人、江戸へ御使ニ可被遣旨被 仰出ニ付、申渡候ヘハ、森左平次参由にて
｜ 登城被仕候ニ付、誘可被申由、申渡候事、
｜一、永屋七郎左衛門ニ香春口御門番被 仰付ニ付而、昨日よひニ遣候ヘハ、今日被罷出被申候ハ、
｜ 我等共分別迄にて申付候ハヽ、さしかへ被下候可被下候、 御意ニ而御座候ハヽ、無申事由被申
香春口門番欠勤届 ｜ 候、下にてハ不申付候、 御意ニ而被 仰付候間、可被得其意由申渡候、併、五日も十日も御代
代官所米請払切手 ｜ 官所御米請払切手ノ取遣ニ隙入可申候間、其間ハ御門ニ相詰申間敷候間、其分ニ心得候様ニと被
ノ用 ｜ 申候、心得申候由申候事、
