津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■三宅秀宛書状

2022-01-12 14:04:53 | 先祖附

                  花房義賢 朝鮮公使 書状2通 封筒1通

 お正月に三宅藤兵衛のご子孫から年賀状を頂戴して、細川興秋に関する著作の存在を教えて戴き、以来一週間ばかり誠に慌ただしい日々を過ごした。
それぞれ、入手したい著書の手配が終わり一息ついている処である。
今は便利な時代で、ヤフオクでチェックしたものをITで判断するのだろうか、近似の史料を紹介してくる。恐ろしい時代になった。
それで紹介してきたのが、この書状、「三宅秀」に係わる手紙である。

 

  宛先:三宅秀
  差出人:朝鮮公使 花房義賢

 三宅藤兵衛の子孫だとされる三宅秀に宛てた朝鮮公使・花房義賢の書状である。
読み下しにチャレンジしようと思い、これ以外の写真もプリントアウトしてみたがこれは大変手ごわい。手を引いたが良いのかもしれない。
三宅秀は東京大学医学部の創設者だが、朝鮮公使が何の依頼だろうか。「小石川竹早町」などという町名も懐かしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■謡初め

2022-01-12 08:14:59 | 史料

          

 例年正月三日、御花畑邸の「九曜の間・中柱の間・佐野の間・鷹の間」などを使って「御謡初め」が催された。
左の図は万延二年(文久元年)のものだが、中柱の右手に「庄右衛門」更にその右手に「嘉一郎」とある。右の記録は「佐田文書」にある奉行・佐田吉右衛門の嘉永六年の日記だが、その内容から中村家6代目で、「恕斎日録」を記した中村庄右衛門の時代であることは共通している。
左から四行目から

            今夕七半(5時)揃御花畑御謡初ニ付出仕いたし候處
             例之通中村庄右衛門并両座大夫共中柱御間罷出
             哥仙御間御上座へ御出座御格式之御謡初相済五時(8時)分
             同役中一同引取候事

 歌仙の間に殿様(齊護)は着座、お正月らしく老松・若松が飾られている。
左手に御次衆が並び、右手九曜の間・中柱の間と御入側にかけて、御一門衆・御家老・御備頭衆・大頭などが列座。
着座以下は佐野の間から、御物頭以上は鷹の間から拝見との記載がある。

又、上妻文庫には次の記録が残っている。

             正月御謡初之御式
                  正月三日

            一 今晩御謡初付 七ツ半時揃ニ而 御一門衆御家老中
              松井式部御中老御備頭御留守居大頭組外着座
              御物頭並同列迄長袴之出仕 歌仙之御間
              御上段江被遊
              御出座候上 中村藤記罷出 弓矢之立合相勤退去 役者共       こちらは中村家3代当主
              罷出 御一門衆御家老中松井式部御中老御備頭
              御留守居大頭江 御酒頂戴被 仰付旨 御用人申伝傳
              御一門衆御家老中松井式部御中老 御敷居内江
              被進出着座 少間越置 御備頭御留守居大頭右之
              並ニ座着 御三方三ツ御土器八寸小角二三種盛
              前ニ三ツ御土器居ヱ
              御前ニ差上 高砂初リ 右同八寸小角載三ツ御土器
              是ヲ載 右之面々江引渡之初献
              上之御土器ニ而
              御前被 召上御三方より脇ニ被差置 御一門より一吟頂戴之
              御土器八寸より脇ニ被差置候 猶又 
              御前中之御土器ニ而被 召上 初メ被 召上候御
              土器之上ニ御重 御三方之脇ニ被差置 御一門衆より
              又一吟頂戴右之通御加ト結 御一門衆より下タ之御土器ニ而
              一吟頂戴 初頂戴之御土器ニ重 被差置タ之
              御土器ニ而被
              召上已然之御土器之上御居ヱ重なから八寸之上ニ被遊
              御上 御銚子御加御土器引之八寸茂引申候 何レも
              御禮申上 復座
               但御一門衆御家老中松井式部御中老 中柱之
               御間南之御敷居内座着 風間之御杉戸御敷居
               内御備頭御留守居大頭座着 右頂戴己後
               御一門衆御家老中松井式部御中老御
               備頭座着 御備頭御留守居大頭御給仕口御屏風内座着
              二番目東北相済蝋燭心切り上 数御土器 二通リ
              出置 御銚子御加出掛リ居候内 何レも御酒頂戴被
              仰付旨 御用人申傳 組外より御物頭己上 二人宛
              罷出 御酒頂戴御肴獲歩御使番頭御歩頭
              御物奉行大組付之内 御給仕御小姓組長袴
              着勤之 右相済蝋燭心切候上 役者共
              罷出候而 三番目之御囃子老松初り御薹ノ物
              御押御銚子御加御給仕御小姓役長袴着
              勤之 御囃子相済被為
              入候事

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする