津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■本の整理のつれづれに

2022-09-23 11:09:45 | 書籍・読書

                     

 細川藤孝の生母・智慶院の父は清原宣賢、多くの子があるが生母は知れないという。
智慶院は足利義輝との間の子を身ごもったまま、細川晴員に嫁いでいる。その子が藤孝である。
この本の主人公は、清原宣賢の妻で翠子と仮名された女性である。「わが知らぬ女の腹に娘御(智慶院)が出来たなどと悋気した私・・」と書いているから、翠子を正室として扱っているようだ。
京都生まれの著者が、「室町ことば」を駆使して心の高貴なる世界を描き出している。
作者は千草子(そうこ)氏。「翠子・清原宣賢の妻」という著作もある。

かって私は、今東光の小説「お吟さま」を読んで、その会話の美しさが小説そのものを豊穣の世界に導くものだと感じたが、この作品も同様の感想をもたらしてくれた。
豊かで正しい言葉づかいは、その人に凛とした格をもたらしている。そうありたいと思わせる小説である。

一度は処分しようと思って仕分けしたが、またごみを払って本箱に収めた。

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■九月の末は・・・

2022-09-23 07:49:03 | 先祖附

 秋のお彼岸中と九月いっぱい、我が家は母方の祖母(24日)・母(27日)そうして高祖父・上田久兵衛(29日)の命日が続きます。
祖母とは30年弱起居を共にしましたが、亡くなって52年、葬式の日に長女が生まれましたか。祖母の名前の一文字を長女の名前に使いました。
母は20年、この間という感じがしますが早いものです。
久兵衛さんは145年、150年忌にはいろいろ思うところがありましたが、こちらが生きているかどうかわかりません。

 地震があって和尚様にお出でいただくこともなく、夫々が別のお寺にお墓がありお詣りもままなりません。
お仏壇に御花を上げて、手を合わせるばかりです。
年を重ねるとそれぞれの思いがますます強くなってきます。「後しばらくお待ちください」という心境です。
お彼岸の入り、近所の御宅の垣根にそって彼岸花が咲いていました。


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