我が家近所にできた24時間営業のスーパーストア、不夜城のような状態は駐車場が屋上に占めているという事情がある。
近所の人は明るすぎて迷惑なことだろう。open当時はまさに24時間車の出入りがあったが、さすがに最近は3・4時頃から7時頃までは車の出入りも少なくなった。
過日、別に用はないが散歩の帰りに覗いてみた。買うものもなく早々に引き上げようとしていると、70歳前後のご婦人が、孫と思われる子供に帰りを即していたが、「はよせんね、うっちょくよ」と声をかけている。
エッと思って思わず覗き込んでしまった。
久しぶりに聞いた「うっちょく」・・・まだ死に絶えてはいなかった。
「はよせんね」は「早くしなさい」だが、「うっちょく」とは古い言葉だ。「打ち置く」からきている、由緒正しい言葉である。「置いていくよ」という意味になる。
池に波紋が起き、その波紋は遠い汀に行きつき定着した。
「うっちょかるっ=置いていかれる」と大変とばかり、子供は走り出した。つまり子供はこの言葉を理解している熊本弁継承者であった。
図説 日本の城と城下町⑨熊本城
稲葉 継陽 監修
刊行年月日:2024/01/17
ISBN:978-4-422-20179-5
定価:1,650円(税込)
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:並製
頁数:160頁
32、松岡文太夫母下女手討
文化十八年閏二月廿四日 松岡文太夫母手討(二番組扣之内)
口上之覚
坪井本町鍛治屋町嘉次郎娘去ル八月ゟ召抱置候処今昼母ニ對し難差通筋御座候ニ付母儀手討
仕候 此段御達仕候 以上
閏四月廿四日 松岡文太夫
當なし
覚
私母儀下女手討仕候ニ付而ま別紙御達仕候通ニ御座候 右始末之儀は用事申付置候処違背仕候ニ付以来右
躰之儀無之様申諭候得は却而雑言仕候ニ付精々心得之儀申聞候処弥以悪口相募及手向之様子ニ付手討可
仕旨申聞候處覚悟仕居候へし既ニ立懸申候間何分難差通討捨申候 尤私儀は朝飯後用事有之他出仕
罷帰候足下右之通之次第ニ御座候 以上
閏四月廿四日 松岡文太夫
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■ 松岡甚九郎 (南東36-21)
甚九郎
文大夫・高是
1、甚九郎・隆是 (1)六番槙嶋半丞組 七十五石 (真源院様御代御侍名附)
(2)七十五石 (真源院様御代御侍免撫帳)
(3)有吉内膳組 七十五石 (寛文四年六月・御侍帳)
2、求右衛門(養子 実・野村伝左衛門三男)
3、宇兵衛・隆雅 七十五石 御番方六番 屋敷・内坪井
宝暦二年一月~ 芦北郡郡奉行
4、甚九郎(文大夫)(1)川尻御作事頭・当分 (七十五石)
(2)御知行取諸御目付・当分 六ヶ所 七十石
5、栄記(文大夫・文左衛門)
6、松次(甚九郎) 御穿鑿所御目付 七十五石