今朝は8:15から1時間、NHK・TVでサンドウィッチマンの二人がMCを勤める私のお勧め番組である「病院ラジオ」をみる。
今回は東京渋谷にある、日本有数のリハビリテーション病院「初台リハビリテーション病院」が舞台だった。
妻が熊本の T リハビリテーション病院に入院中とあって、少々身につまされながら回復に向けて頑張っておられる患者さんに、サンドウィッチマンの二人がいつもながらの事だが、優しく声をかけ励ましていく様が心にしみた。
妻同様脳梗塞であったり、交通事故やその他の事故で数年間の療養を余儀なくされておられる方々の様々な生き様が紹介されていく。
しかし、皆さんが大変前向きに自らの症状を受け止めて、生きていかれている様には妻の将来を含めて大いに励まされるものがある。
私の妻は、介護認定については「非該当」となった。理由は「自立可能」とある。
左手が上がらないとか、歩行幅が狭くなって歩行スピードがすっかり落ちたりしているし、最大の症状は「失語」である。
番組で出演されていた女性の方も、失語の症状がみられ、サンドウィッチマン相手の会話に言葉を一生懸命さがしておられたが、私の妻もそんな感じである。
しかし「自立可能」というお墨付きには、私には大いなる安心をもたらしてくれた。まさに不幸中の幸いというべきである。
入院100日をはるかに超えて、そろそろ退院が近いのではないかと思っているが、お互いよく頑張ったという感じがする。
食事造りの腕は一向に上がらず、それでも100日なんとか台所に立って三食毎日作ってきたから、妻が退院してきたらいろいろ教えを受けて「男子厨房に」入って腕を上げようと思っている。
親しんできた「歴史」も少々はまり込み度を抑えなければならない。
それと共に、自らの健康を改めて見直していかなければならない。
「病院ラジオ」の舞台となった病院や、妻が入院している病院そのた、リハビリで頑張っておられる患者の皆様に最大のエールを送りたい。
そしてスタッフの皆さんへ最大の感謝を申し上げたい。
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一次の間にて咄に、今度上野介殿屋敷に打入申時分、(磯貝)十郎左衛門母儀、殊の外煩居申候、多分此頃果申たるにて可有御座候、十
郎左衛門の心底御察可被下候、其後十郎左衛門側に寄候て、母御の在處尋候へとも、不申聞候間、某參候て内々私儀各え如申入候誓言、
以身命惜み不申御用を承り申候と、御失念にて被申候哉、不及是非と申候へは、十郎左衛門被申候は、扨々不淺御志、兎角難申とて、
某に咄被申候、細川主税樣なとの御相談役にて、外輪御門御預りにて候、右與右衛門様御内に、内藤万右衛門と申て、私兄居申候、母
も一所に居申候と被申候、扨は私町宅ゟ通ひ申道筋にて候、御尋申候て、御左右可仕候、何そ印を被下候へ、咄迄にては慥に思召間敷
と申候へは、扨は不淺仕合、然らば迚手紙之樣に認て、紙にて包、内を御覧候て、御持参被下候へと被申候、扨々被入御念御事、日本
神、見申心底にて無之候迚、懐中いたし罷立候、右万右衛門は、與右衛門様御家老と相見え、平小屋にても廣庭も有之、路次より通
候、座敷床も有り奇麗に候、後に承り候へは、與右衛門様折々御出と承候、十郎左衛門母儀之名前、貞柳と申候、万右衛門も在宿にて、
兩人共に被罷出、緩々と咄居候へは、蕎麥切出申候、貞柳被申候は、十郎左衛門儀、其夜立出候而、再左右も可承樣無御座候處に、御
出被下、無恙おとつれを承候事、誠に氏神の御引合とて歡被申候、我等惣體涙もろく、兎角返答成兼、暫候て挨拶をいたし、朝晩二汁
五菜の料理、御酒をも出し、傍輩共寄合、思寄次第の御馳走をいたし候様にと申付、饂飩蕎麥切奈良茶なと進め候、蕎麥切も最早二三
度も出候と覺被申候と申候へは、扨々段々の御馳走忝次第と歡被申候、扨もはや歸申候、段々御馳走忝存候、御氣色も御快然の御様子
と見候て歸候はば、十郎左衛門殿へ咄可申候、是に罷越候刻も、印を被下候樣にと申候へは、万右衛門殿へ神包認被遣候、内を見候て
致持参候樣にと被仰候へ共、神以見申候心底に無之候と申候て、こなたへ參り候、罷歸候ても、慥に思召のため候間、御ふみを被遣候
へと申候へは、扨々忝存候、十郎左衛門、赤穂城籠城之心得にて罷越候刻、私へ申置候、自然日數も重り、能便なと御座候共、必ふみ
を遣申候な、城中に女の書通はならぬ事と、くれ/\申聞候、其上私は無事にても、御ゆるし被下候へと被申候、万右衛門へ向ひ候て、
再往申候へとも、彼入御念儀、貞柳申通に御座候へは、御免被下候へと、灯申候故、兎角を不申、責て今日の御馳走の御たはこを、持
参可仕と、はな紙を出し包み、床の花生に梅椿有之候を、紙に包、是を印に可仕と申候て立歸、此儀十郎左衛門に咄申候へは、殊の外
被悦候、堀部彌兵衛と、十郎左衛門亡父と、心安くいたされ候故、彌兵衛肝煎にて、十郎左衛門も、内匠頭樣へ被召出候由、貞柳被申
候事