津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■着物の着付け

2024-11-25 12:44:23 | 徒然

                                                                       
 この画像はダイレクト出版のPRに使われているものである。(お叱りを受ける可能性が大いにあるが・・・)
実はこの画像左右が逆になっている。着物の召し合せが左前になっているし、左腰にあるべき刀も逆になっているから単純なミスによるものである。
着物は相手方から見て、の字に見えるように着る。「右前」というが、右手で「懐手」ができるように着る。
「左前」は死に装束共、また経営が立ちいかぬ状態を形容したりする言葉として縁起の悪い言葉として知られる。

 この画像を偶然見て思い出したのだが、今年の夏、遠来の友人とお会いするため出かけた折の、帰りの電車(熊本では市電のことを電車と云う)に乗った折、若い男性が祭りにも出かけられたのだろう、着物(浴衣?)を着ておられたが、これが「左前」の着付けだった。
座席に座っている私の目の前に立っているから気になって仕方がない。
じろじろ見ないように目を伏せていたが、その人の左手がやけに動く。

彼は左効きだったのだ。なるほどと合点はいったが、これが果たして通用するのだろうかと大いに気になった処である。

 洋服は男は「右前」、女は「左前」である。これも随分以前の事だが、若い女性が男物のYシャツを羽織っているのに気付いた。
これはファッションだろうから兎角は申し上げぬが・・・着物はやはりまずいような気がしてならない。

 仕立物で生計を立てていた母親のせいで、こんなことはついつい知識となったいる。

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■「堀内傳右衛門覺書」‐(24)

2024-11-25 07:06:22 | 堀内傳右衛門覺書

(96)
一鎌田軍之助・長瀬助之進我等へ被申候は、心安衆有之候て若介錯を頼被成候事も可有之候、仁柄極書付御目附衆へ出申候、其心得仕候樣
 にと被申候、然共箇樣の事頼被申候事無之候事
 
(97)
一同名平八に申談候は、何そ書置度被存候衆も可有之候、いかゞと申候へは、御目附衆へ尋候へは不苦候、料紙御出し候へ、不及申御内見
 にて、御届候へと被仰候故、料紙硯坊主衆に持せ、堀七郎兵衛罷出、御目附衆へ相伺、少も不苦候、何そ御認度儀も候はゞ、御認被成候
 樣にと、内蔵之助に向ひ被申候、其時内蔵之助何も認可申事も無之、重畳忝と被申候故、七郎兵衛引取申候、拙者も内蔵之助に、右の通
 申候へは、七郎兵衛殿にも申候通にて、此間は段々御馳走難有仕合、難申盡候と被申候に付、其本にて候はゞ、承度と申候へは、扨々忝
 存候、此夏の頃は、定て御供にて此元御立可被成候、内々御咄申候樣に、八幡を御通被成候砌、御非番にて御座候はゞ、大西坊へ御立
 寄、今日の被仰渡、天気もよく、箇樣/\と御咄被下候へ、次男共方へ通し申事に候、我等申儀は、得貴意申候、當番たりとも、傍輩共
 申合せ、立寄可申候間、御心易思召候へと申候へは、悅被申候、前以内蔵之助被申候は、大西坊は八幡山に居申候、これは譯も御座候
 間、拙者家より段々繼來候、只今の大西坊は、實は従弟にて御座候へ共、公義は私甥と申上候由申候事
(98)
吉田忠左衛門は、内々御咄申候伊藤十郎太夫と、御心安御語被下候へと被申候事
(99)
(原)惣右衛門は、大きに封したる狀を指出被申、内海道憶へ内蔵之助より之上書也
(100)
(大高)源五右衛門は、内々御咄申候朱柄の鑓、泉岳寺へ殘置候、是は先祖備前と申す者鑓にて候、生殘たるもの共へ遣度、頼被成申
 候に付、其夜林兵助、泉岳寺へ被遣候に付、咄申候へは、兼て兵助も、右之趣は存知居申候事
(101)
(間瀬)久太夫は、近頃憚成る申事に候へとも、此度腹中悪しく御座候處に快罷成候、萬一麁末成儀も可有御座候間、承置呉候樣にと
 被申候、扨々被入御念候儀共、少も御氣遣被成間敷候、慥に承置候と申候へは、悅ひ申され候事
(102)
(小野寺)十内笑ひ被申聞候は、私妻の歌、此間惣右衛門に御書せ被成候と承申候、今日之樣子、京都弓削太郎衛門迄被仰遣候へは即
 刻通し可申候と被申候に付、太郎右衛門は必易者にて候、早々可申遣と申候へは、悅被申候事
(103)
(間)喜兵衛は、何ともものは不被申、笑ひ/\指出し辭世の歌と書付給候事、歌は前條之内に書付あり
(104)
(磯貝)十郎左衛門は此間別て御心易被仰聞忝存候、老母兄弟共事被附於心被下候へと被申候、御袋様をも、私母と奉存候と申候へ
 は、悅ひ被申候事
(105)
(堀部)彌兵衛内々御咄申候樣に、同名甚之丞に御酒を給申候樣に、御下着の上、御咄可被下と、笑ひ/\被申候事
(106)    
(近松)勘六は、如御存知此間手を痛居申候處に、外科本道衆まて御付置被下、御懇意の仕合故、昨日迄に快成候て、箇樣の事誠に難
 有儀と奉存候、長福寺にて文良に御傳被下候へと被申候故、得貴意候と申候事

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