The Stoneでピーター・エヴァンス/エヴァン・パーカーの2セットが終わった後、Smallsに足を運んだ(2015/9/22)。というのも、エメット・コーエンがピアノを弾いているというので、覗いてみようと思ったのだ。着いてみると、ジョシュ・エヴァンスのグループが演奏していた。勘違いしていた(笑)。
しかし、ジョシュ・エヴァンスもCDを出したばかりで興味があったし、よしとする。昨年(2014年)、フランク・レイシーのグループをこのSmallsで観たとき、巧いトランぺッターだなと印象に残っていた。
Josh Evans (tp)
Abraham Burton (ts)
Lummie Spann (as)
David Bryant (p)
Rashaan Carter (b)
Eric McPherson (ds)
どこかで、ジョシュ・エヴァンスのトランペットはなめらかでないと否定的に書いている文章を読んだ記憶がある。確かにエッジがギザギザで、不協和音を含み持つ金属の音である。だが、この現代の熱いハードバップを聴いていると、それが持ち味なのだと思えてきた。
そしてテナーのエイブラハム・バートンである。この人も、変にマクリーン直系のように位置づけられていたことがあって、その割にはフレーズが単調でつまらないというのがわたしの印象だった。しかし、ぶち切れんばかりに息をテナーに吹きいれる姿は、つまらぬ偏見を払拭してくれるのには十分だった。とにかく熱く、エネルギーをすべて真正面にぶつける人なのである。
Nikon P7800
●参照
フランク・レイシー@Smalls(2014年)(ジョシュ・エヴァンス参加)
マイク・ディルーボ『Threshold』(2013年)(ジョシュ・エヴァンス参加)
フランク・レイシー『Live at Smalls』(2012年)(ジョシュ・エヴァンス参加)
ラルフ・ピーターソン『Outer Reaches』(2010年)(ジョシュ・エヴァンス参加)
ルイ・ヘイズ@COTTON CLUB(2015年)(エイブラハム・バートン参加)
ルイ・ヘイズ『Return of the Jazz Communicators』(2013年)(エイブラハム・バートン参加)