Village Vanguardでのカート・ローゼンウィンケルのギグが終わって、そのまま近くのSmallsを覗く(2015/9/23)。Zinc Barでミーシャ・ピアチゴルスキが演奏しているようなのでそちらにとも思ったが、もう少し先まで歩かなければならず、また最初ピアチゴルスキと演奏する予定だったはずのドラマーのルディ・ロイストンがこちらに入っており、聴いてみたかった。
なお、ピアチゴルスキのグループでは、アリ・ホーニグが叩いているようだった。
Adam Larson (ts)
Fabian Almazan (p)
Joshua Crumbly (b)
Rudy Royston (ds)
アダム・ラーションはいちども聴いたことがないサックス奏者であり、みるからに若い。Smallsらしきハードバップを展開するのかと思いきや、非常に個性的な音色を持ったテナーだった。何しろスモーキーで、フレーズに淀みがない。もう自信満々な感じである。
ロイストンのドラムスはキレキレで、音圧も強く、一番の喝采を浴びていた。ファビアン・アルマザンのピアノは全方位的にバランスが取れていて、きらびやかだった。
ところで何度か来た限りの印象では、このSmallsは不思議なところで、観客のリラックス度が異常に高い。みんな雑談したりスマホを使ったりしていて、中にはイチャイチャしている男女もいる。この日などは泥酔した若い女の子が踊りまくり、観客に「カモーン」と一緒に踊ろうと呼びかけていた(誰も応じなかったが)。それでもみんなが演奏を楽しみ、隙あらば前の良い席に移動してくる。わたしは好きである。
Nikon P7800