Sightsong

自縄自縛日記

エドマール・カスタネーダ『Live at the Jazz Standard』

2015-09-07 22:54:12 | 中南米

エドマール・カスタネーダ『Live at the Jazz Standard』(Arpa y Voz Records、2015年)を聴く。

Edmar Castaneda (harp)
Gregoire Maret (harmonica)
Marshall Gilkes (tb)
Itai Kriss (fl)
Shlomi Cohen (ss)
Pablo Vergara (p)
Rodrigo Villalon (ds)
David Silliman (perc)
special guests
Andrea Tierra (vo)
Tamer Pinarbasi (kanun)
Sergio Krakowski (pandero) 

カスタネーダのハープは文字通りのウルトラテクニックであり、ギターのパット・マルティーノ、シタールのラヴィ・シャンカールに伍するものと言っても過言ではない。実際に、この4月に予備知識なくNYのSmallsで観たライヴで仰天、口を開けて凝視してしまった。その際は、ハコも、ドラムスのアリ・ホーニグとのデュオというフォーマットも「ジャズの土俵」であったわけだが、それでも、かれはラテンもジャズも迷うことなく繰り出し、聴衆を夢中にさせた。

そんなわけで、待望の新譜。ラテン感満載である。グレゴリー・マレットのハーモニカも味わい深いソロを聴かせる。もちろんそれだけでなく、皆が、俺が俺が、私が私がと次々にステージ上で愉快なパフォーマンス。ソロを渡すときには、ときにぞくりとする「興奮の幕間」がある。実に豊かな、テクとエモーションの泉である。

この演奏も、NYのJazz Standardという「ジャズの土俵」においてなのだが、解説で東琢磨さんが書いているように、むしろラテンのほうがウケる状況もあり、そのことを云々することはあまり意味がないかもしれない。東さんは、ラテンアメリカの音楽を、国ごとに分類することはできず、少なくとも南米北部の「汎カリブ」音楽としてとらえるべきものだと説く。この豊饒さと連帯感はそれに起因するものでもあるのかな。

●参照
アリ・ホーニグ@Smalls(カスタネーダ参加)


「JazzTokyo」のNY特集(2015/8/30)

2015-09-07 00:26:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

「JazzTokyo」のNY特集(2015/8/30)。

 http://www.jazztokyo.com/column/jazzrightnow/006.html

●創造する女性たち

あらためていまのシーンを視ると、すさまじい個性派ぞろい。

●シスコ・ブラッドリーのコラム

イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Roulette of the Cradle』(淡々として深いサウンド)
ヨニ・クレッツマー『Book II』(前回に引き続き登場)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(ラスムセンはノルウェーのサックス奏者。面白い)
クリス・ピッツィオコス@Jack(タイショーン・ソーリーと)
ベン・ガースティン@Ibeam(インターフェイスを模索する人)

●よしだののこのNY日誌

なんと、ブルックリンの住宅街にある小さいバー「Don Pedro's」に、クリスチャン・マクブライドが現れ、DJだけでなくベースを弾いたりしたとか。いちどだけ、クリス・ピッツィオコスのライヴを観に行った。こんなことが起きるなんて楽しいだろうね。

●マックス・ジョンソン・インタビュー

若干25歳。しかしインタビューでは、さらに若い人たちにも凄いミュージシャンがいる、と。

●参照
「JazzTokyo」のNY特集(2015/7/26)
「ニューヨーク、冬の終わりのライヴ日記」(2015年)


ヨニ・クレッツマー『Book II』

2015-09-07 00:15:55 | アヴァンギャルド・ジャズ

ヨニ・クレッツマー『Book II』(Outnow Recordings、2014年)のレビューを「JazzTokyo」に寄稿させていただきました。

>> ヨニ・クレッツマー『Book II』

Yoni Kretzmer (ts)
Reuben Radding (b)
Sean Conly (b)
Mike Pride (ds)

●参照
シスコ・ブラッドリー ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報(JazzTokyo/Jazz Right Now 第5回)
シスコ・ブラッドリー ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報(JazzTokyo/Jazz Right Now 第6回)


纐纈雅代『Band of Eden』

2015-09-07 00:09:44 | アヴァンギャルド・ジャズ

纐纈雅代『Band of Eden』(suisui records、2015年)のレビューを、「JazzTokyo」に寄稿させていただきました。

>> 纐纈雅代『Band of Eden』

纐纈雅代 (sax, vo, mbira, chorus, kaossilator)
内橋和久 (g, daxophone)
伊藤啓太 (b)
外山明 (ds)
special guest スガダイロー(p)

●参照
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)(纐纈雅代参加)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)(纐纈雅代参加)
秘宝感とblacksheep@新宿ピットイン(2012年)(纐纈雅代参加)