すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

その「長さ」の訳は…

2024年04月30日 | 雑記帳
 ずいぶんと長く感じた四月が終わろうとしている。三月末で仕事を辞めて悠々自適?のはずで「華やかに年度を跨ぐ」などと書いたくせに、何ゆえそんな感覚なのか。取り掛かりたい私事があったのは確かで、それに思ったほどじっくり向き合えなかったからか。いや諸事全般に気が急いたことが多かったと振り返る。


 2024.4.7 気仙沼・はまなす海洋館より太平洋を撮る


 上旬は、孫の入学準備期間(笑)ということで付き合わされた。学校に外から接すると実に大量の連絡があるものだと感心した。タイヤ交換は2台分をまだ自分でやれたのでOKだな。車検もあった。ようやく雪囲いを外したら、ある夜強風で倒れ翌朝場所移動をする時に右足をぶつけちょっとした怪我をしてしまった。


 桜はあまりに一気に咲いたので、限られた個所しか撮っていない。これはいかにも余裕のない証拠だ。ここ数年を見直すと仕事日があり限定されていた方が動けると改めて思う。ただ、同時に山菜シーズンが始まり、こちらは3回出かけていて、いつものペースで収穫もまずまずだったから、単なる時間の遣い方なのか。


 下旬に人間ドックに出向く。一昨年以来で、あの時は足痛に悩まされてヘトヘトだったことを思い出した。大腸検査のオプションは4年ぶり。前回のように18時開始などということはなかったが、検査時間が50分に及び辟易してしまった。異状は無かったので一安心。しかし各種数値は相変わらずの高値安定である。


 いまだに外部諸団体や機関との関わりがいくつかある。新年度の連絡事項作成、役員会、総会などと続いた。これらは自分が必要と認め、少なくとも今年度は継続すると決めた。ただ、効率をとるか熟考をとるか常に悩む。その最たるものは、予想しなかった地区の地蔵尊祭典当番。高齢化、少子化の極みがここにある。




 形を守ることの意義は認めつつ、目的を忘れてはならない。人は結局、自分に引き寄せ物事を解釈しがちだから、伝統として何を残すべきか、今を生きる人間が決断すべきだろう。たとえ嫌われても…(笑)。さあ五月、継続を決めたこども園での読み聞かせ(お話会)が明日からスタートである。体調を整えて臨みたい。

バランスやら現実やら呼吸やら

2024年04月18日 | 読書
 Re31『星の子』(今村夏子 朝日文庫)。芥川賞作家とは知っていた。初めて読む。こうした一人称設定で書かれる話は途中で入ってこない場合もあるが、サスペンスでもないのに読みきった。大きなうねりのある展開とはいえなくても、細やかな描写が飽きさせない。数年前映画化(芦田愛菜主演)されている。観てみたい。



 発刊された頃に手にし、数年後にまた読み、今回再々読。Re32『悩むことはない』(金子兜太 文春文庫)。やはり味わいのある語りだ。いつまでも初心者の自分からみると、「川柳」ではないかと思う句がいくつもある。結局何を描くかがポイントだとすれば、金子はあきらかに人物、人間がクローズアップされるからだ。

 改めて頷いたのは小沢昭一との対談のあるくだり。小沢が「世間で悪いと言われていることを一つくらいやっていないと、精神のバランスがとれない」と語ると、金子は「ちょっと不義理」「ちょっと不道徳」と受ける。老齢期のゆとりの持ち方を指南された気になった。80代と90代の会話が沁みてくる齢ということ。


 Re33『現実入門』(穂村弘 講談社文庫)。風呂場で再読。このエッセイは傑作だ。穂村ワールド全開で実に楽しめる。この構成にどれほどの「計算力」があるのか予想させない流れ?が見事だ。「人生の経験値」など如何ほどのものかと思わせる。大切な視点は、語の発見、想像への没頭、問いの巡らしに飽きないこと。


 あまりにもピタリとくる書名に惹かれ注文した。Re34『朗読ダイエット』(ドリアン助川 左右社)。ダイエットは断念したが、ドリアンの朗読の仕方は垣間見たい。やはり呼吸法かと思う。身体をどう響かせるかが肝心と理解できる。その訓練がきっと健康維持に役立つはず…と高齢者モードの自分にできることを探す。

桜日記2024.4.15PM

2024年04月17日 | 
 これだけ一気に花開くと、町のあちらこちらにポイントはありそうだ。

 しかし花粉症の我が身には長時間は禁物と、定番のところへ。



 先日、入学したばかりで早く帰宅する孫を伴い、アルカディア公園。

 快晴の空に飛行機が飛ぶ。



 そして、カメラを構える場所を変えると、こんな景色も撮れる。



 連れがうるさく、なかなか落ち着いてアングルを決められない。
 
 それでも、ブランコを押しながら、つい目に入ったこんな風景もある。



 「わが胸に咲き誇る花を見よ!!」

桜日記2024..4.15AM

2024年04月16日 | 
 異常気象が異常とは呼べないくらいに普通になっていて、今年の桜開花も突然始まった感じである。

 いつものごとく結構な花粉の飛び具合で、外出は限定的にしている。
 用事があるときに、ついでに撮っておくかという感じで、少し情けないか。

 羽後町の桜と言ったときに、欠かせない場所はいくつかあるが…個人的にはまずここだ。



 花の密度としては最高クラスだと思う。あえて接写はしない。



 見事なバランスをみせる樹木の並びもいい。


 通りがけに、かつて通勤時で通った道の並木を、この視点で撮ってみた。




 午前最後は、数多くある一本桜からひとつをピックアップ。



 墓地などに寄り添っている花は、今が満開である。
 亡き人たちを思い出してみたい。

失いたくはないけど…の話

2024年04月08日 | 雑記帳
 先月末日に参加した「トークフォークダンス」のイベントで出されたテーマの一つを思い出す。中学生が考えたそのお題は「五感の中で一つだけ残るとしたら何を選ぶ」。これはTVドラマ絡みかと思った。相手となった若者は少し考えて「味覚かな。人間は食べて生きるものだから、それがなくちゃ…」と続けた。


 自分ならと頭を巡らし視覚かと浮かんだが、「味覚」も個人的に食大好き人間としては納得する。その楽しみが奪われたら…とは思いつつ、結局コミュニケーションがとれないと意味があるのかと考えがぶり返す。その意味で「触覚」が様々なことに対応できるか…いや、これだけは失ってみないと…失いたくないが…。



 連日、新聞記事やニュースで報道されている一つが「詐欺」話題。SNSで高額の利用料金を請求されたとか、「ロマンス詐欺」といった名称のものも出てきて、何だか羨ましい(笑)。自分はこの手のものには引っかからないと、ある程度自信を持っていたつもりだが、先週の金曜日に危うい場面に遭遇してしまった。


 何のサイトか失念してしまったが、危険な雰囲気は感じなかったのでついクリックしたのだろう。突然パソコンが鳴り出し、画面表示に「ウィルス侵入」「再起動は避ける」「今すぐサポートへ電話」などと表示される。どこをクリックしても動かない。某M社相談窓口番号が記されているのでエイッとかけてみた。


 コール数回で電話口に出たのは明らかに異国の人「オキャクサマ、イマ、操作デキルパソコンハ目ノ前二アリマスカ」「はいっ」「デハ、キーボードノ左イチバン下二何がアリマスカ」「Ctrlですね」「デハ、ソレヲ押シナガラ…」等々、次々に指示を出してきて、たどり着いたサイトは…opy.comとあり、怪しさ一杯。


 結局そこから踏み出さずに…と自信満々に言いたいが、実はなかなか聞き取れない日本語、さらにスマホ通話状況が悪く、何度も聞き直したら、あちらから電話を切ってしまった。これが真相。あのまま巧く誘導され、数字などを入れれば「サポート詐欺」か。少し興味は湧くそのシステム。もちろん、お金は失いたくないけど。

「中今」の精神を持つ

2024年04月05日 | 読書
 Re28『日記をつける』(荒川洋治 岩波アクティブ新書)。再読。岩波が2002年に始めた新たな新書企画の一冊で、2章の「日記はつけるもの」が印象深い。「書く」との違い…これは、その場限りではないニュアンスがある。形式が示す意味、書く者の意図、文学性まで考えが及ぶ。まあ、それより忘れないことだな。




 先月中旬、新聞記事の一行に目を奪われた。精神科医和田秀樹の語った「生きていれば何でも試してみることができます」。その向きでRe29『長生きにこだわらない』(矢作直樹 文響社)を読むと、延命にこだわれば他の試すことが減ることだ。つまり好きなこと、やってみたいことのために日々があるシンプルさ。

 「中今」(なかいま)という語は大型辞書にしか載っていない。初めて知った。「過去と未来の中間にある今。今の世をすぐれた世として、当世を賛美していう語」…社会を指すという考え方は当然あるが、個人にとっての現在を指すという捉えを強くするしかない。どんな世の中にあっても「中今」の精神を持つこと。


 久々に読んだドリアン助川の小説Re30『多摩川物語』(ポプラ文庫)。多摩川沿いに暮らす人々を描く連作短編集は、登場人物の心の襞を詳らかに描いている。川という自然が人に対して見せつけてくれる日常や非日常は、ドラマ性にあふれる。結末にそこに居る皆が幸せになってほしいと願うのは惹きつけられた証しだ。



華やかに(笑)年度を跨ぐ

2024年04月02日 | 雑記帳
3月29日(金)
 図書館勤務最終日。担当していたエントランス掲示を外し、机の中や周りの最終確認。引継ぎすべき何点か忘れていたのでメモする。午前で退勤。用事があって隣市へ。お目当ては外れたがBookOffで数冊購入。久しぶりにトンカツKのカツサンドを購入する。6切れ1300円!!ずいぶん高くなった。3パック奮発した。


3月30日(土)
 取り合えず袋に詰め込んで持ち帰った雑物の整理、案の定はかどらない。この下手さ加減は天性のものだな…と褒めるようなこと言ってどうする。時間はあるし、いいか。仕事を辞めることをFBに書いたら初任時の教え子よりメッセンジャーが届く。岐阜に出張し同級生と飲んでいるとのこと。微笑ましい。


3月31日(日)
 午前は県内初実施「トークフォークダンス」に参加。中学生らと「目まぐるしく」語り合う。自分ならこうする…と教師根性(笑)がまだ芽生える。夕方、図書館Blogを閉じる最後の務めをしてから送別会へ。五年間を共にした館員らと一献、楽しく語らう。ここ数日で様々な方々から、たくさん花束をいただき、自宅は花園になった。



4月1日(月)
 穏やかな年度初め…と思いきや、来週月曜までの平日は新一年生となる孫との付き合いに忙しい。名前の書き方もおぼつかず、午前午後と短時間練習に付き合う。夕方から散歩。外に出た途端小雨模様。それでも神社などを巡る。柏手をし願うのは孫が「雨が止みますように」、私は「Kちゃんが立派な一年生になれますように…」


4月2日(火)
 明け方に地震。ますます眠りが浅くなる。今日も天気はいいが花粉が飛ぶらしい。ピークになってきているので室内にいても感じる毎日だ。孫に付き合いつつ、古いノートパソコンの初期化を試みる。なんとか成功したがやはり動作は遅い。夕方より年中児が加わり、いつものごとく動物園状態。今年の春は騒がしい。