三週続けて、こども園の読み聞かせに通った。今回は「紙芝居」を中心にしようと構想した。時期的にふさわしいと思い「てぶくろを買いに」は取り上げようと決めていた。原作とは少し異なり端折っている部分は惜しいが、初めて買い物にいく子ぎつねへ共感する子は多いだろうし、読み手としての安心感があった。
もう一つは悩んだ。イソップや笑い話系統も考えたが、今回は久しぶりの宮沢賢治を選んでみた。「どんぐりとやまねこ」である。一種のファンタジー要素があるなかで、魅力的?個性的?な登場人物が惹き付けるのではないか。さらにどんぐりたちの諍いも面白い。園内での争い事を思い出す子もいたかもしれない。
難しい言葉もあるが、子どもたちはじっと聞き入ってくれた。これも原作と違うとはいえ、賢治のもつ世界観のようなものが惹き付けているか。二作とも紙芝居装置のもつ「結界」の設定、演劇性に触れた気がする。長野ヒデ子氏は「体に響く」という表現をしているが、絵本より自分の声を自分で聴ける気がした。
最後に「おまけ」という形で、谷川俊太郎・作、元永定正・絵の『ココロのヒカリ』を読み聞かせた。あの名作絵本『もこ もこもこ』と同一コンビの作だがあまり知られてはいないようだ。単純明快なデザインの絵に、子どもたちが見入っている様子が伝わってきた。さすがと思わざるを得ない。絵本の力を感じた。
もう一つは悩んだ。イソップや笑い話系統も考えたが、今回は久しぶりの宮沢賢治を選んでみた。「どんぐりとやまねこ」である。一種のファンタジー要素があるなかで、魅力的?個性的?な登場人物が惹き付けるのではないか。さらにどんぐりたちの諍いも面白い。園内での争い事を思い出す子もいたかもしれない。
難しい言葉もあるが、子どもたちはじっと聞き入ってくれた。これも原作と違うとはいえ、賢治のもつ世界観のようなものが惹き付けているか。二作とも紙芝居装置のもつ「結界」の設定、演劇性に触れた気がする。長野ヒデ子氏は「体に響く」という表現をしているが、絵本より自分の声を自分で聴ける気がした。
最後に「おまけ」という形で、谷川俊太郎・作、元永定正・絵の『ココロのヒカリ』を読み聞かせた。あの名作絵本『もこ もこもこ』と同一コンビの作だがあまり知られてはいないようだ。単純明快なデザインの絵に、子どもたちが見入っている様子が伝わってきた。さすがと思わざるを得ない。絵本の力を感じた。